GIGAスクール構想以前から先行して2013年よりICT教育を推進してきた東京都荒川区は、2025年度のGIGAスクール構想第2期での再更新に向けて、ハイスペックな教員用端末を選定した。教員用に約1,200台導入されるのは最新のCPU「インテルCore Ultra 5プロセッサー115U」を搭載したASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)だ。
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インテル Core Ultra 5 プロセッサー115Uは、優れたグラフィック性能、効率的な電力管理、AI機能などを備えた高性能CPUだ。その高性能CPUを搭載したASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)は、高速で省電力な8GBのLPDDR5-6400メモリを装備し、128GBの高速ストレージ、高解像度カメラ、タッチディスプレイを装備。軽量で薄くコンパクトなデザインに加え、リモートデスクトップ対応で、校務DX*の推進に最適なモデルとなっている。*校務DX(デジタルトランスフォーメーション):文部科学省が推進している取組みで、教員の働きやすさを改善し、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させることを目的に、学校における業務や組織、プロセス、学校文化を、デジタル技術を活用して変革すること。
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GIGAスクール構想から5年を経て、荒川区が校務DXの推進に最適なモデルとしてASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)を選定した理由とは。さらに、期待する効果や活用について荒川区教育委員会事務局 学務課 教育事業担当係長の柳生光彦氏に話を聞いた。
働き方改革の実現にはハイスペック端末が不可欠
教員の働き方改革が喫緊の課題となっており、その解決策として生成AIの活用にも期待されている今、「教員用にハイスペックな端末の導入が不可欠」と柳生氏は語る。
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「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)は、高性能なCPUと大容量のストレージ、メモリを備えており、オンラインでもオフラインでも場所を選ばず作業ができ、教員の業務効率化におおいに貢献すると考えています。従来のノートPCと比較して、この機種は起動や動作の速度が格段に向上しており、作業のしやすさを感じています」(柳生氏)
さらに、クラウド上に校務環境を構築することで、教員が職員室だけではなく、教室や自宅からも必要な情報にアクセスできるように設計。端末やネットワークが整備されていても、教育現場によってはその活用が進まないこともあるが、クラウド環境が整備され、教員ひとりひとりがタイムリーに業務に集中できれば、作業効率が上がるうえにストレスの軽減にもつながる。
柳生氏は、「子供たちがいつでもどこでも学べる環境と、教員が働きやすい環境の、両方を整えることが重要です」と2つの要素が揃ってこそのDXであることを強調した。
教育現場にハイスペックPCが必要な理由
インテル 公共・文教事業推進部 統括部長 荒木義満氏
教育現場におけるハイスペックPCの導入は、未来を担う人材を育成するための基盤として欠かせません。AIやデータサイエンス、3Dモデリング、動画編集などの高度なデジタル技術を駆使できる高性能PCは、教員がSTEAM教育や探究型学習を効果的に推進するための強力なツールです。教員が最新技術に触れることで、生徒に社会課題解決能力や創造性を引き出す授業を提供し、学びの質をさらに高めることが可能になります。また、ハイスペックPCは生成AIやデジタルツールの進化に対応し、教育現場における柔軟性と拡張性を確保します。
インテルは、先進的な教育環境の構築を支援し、次世代の学びの可能性を広げることで、未来を切り拓く教育の進化に貢献してまいります。
現場の先生がパフォーマンス向上を実感
荒川区が教員用端末を選定するうえでもっとも重要視したのは「速さ・高い処理能力」と「クラウド環境・リモートデスクトップ」の2点だ。
先行して、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)の運用を2024年9月から開始している荒川区尾久八幡中学校の渡邉洋津幾主任教諭に、その使い心地について聞いた。
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1.速さ・高い処理能力
渡邉主任教諭は、まず1つ目のポイントである速さ・高い処理能力について「このPCは、指紋認証で画面ロックを簡単に解除でき、素早く起動できるので、とても便利で使いやすいです。これまでの端末では、画面ロックがかかるたびにパスワードを入力しなければならず、その手間が負担でした。教員は、生徒の学習に使用するプラットフォームやリモートデスクトップも同時に動かしますので、起動後はすぐに作業を進めたいのですが、CPUに負担がかかるような作業でも、動作が速く、まったくストレスを感じません。パソコンの動作が重くて仕事ができないという非生産的な時間から解放されました」と語る。
2.クラウド環境・リモートデスクトップ
2つ目のポイントであるクラウド環境とリモートデスクトップについては、「クラウド上に校務環境が構築され、新たな業務体制が実現しました。これまでは職員室にある特定の端末でないと校務に必要な情報にアクセスできなかったのですが、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)の導入によってリモートデスクトップの利用が可能になりました」と話してくれた。
場所を選ばない教員の柔軟な働き方が促進され、より快適な校務DXが進展している荒川区尾久八幡中学校。渡邉主任教諭の経験から、より良い環境を構築するためのアドバイスを聞くと、「現場では最初から完璧な状態を求められることが多いかもしれませんが、まずは試行して、そのサイクルを回していくことで校内全体に知見が集まり、ICTのスキルやリテラシーも高まっていくと思います」とトライ&エラーの大切さを語ってくれた。
テクノロジ―の力で教育の未来を拓く
まずは試してみる、そして教員同士がそれぞれの視点での所感を共有することから、協働力のある組織に成長していくのだろう。忙しい教員たちは、日々どのような課題を感じながら過ごしているのだろうか。実際にメーカーが学校関係者から端末選定の相談を受ける内容として、ASUS JAPAN システムビジネスグループ コマーシャル事業本部 営業部 ビジネスデベロップメントマネージャー 鈴木真二氏は、教育現場に多い悩みを3つをあげた。
教員が感じるICTに関する困りごと
1.起動や動作が遅い
2.直観的でない操作性
3.トラブル発生時の対応が煩雑
「従来の学校現場では、教員が校務用端末と授業用端末の2台を使い分ける必要があり、それぞれの操作や管理に追われることで大きな負担になっています。さらに、新しいシステムの導入や教育ツールの習得には時間を要し、多忙な日常業務の中では十分な学習の機会を確保することが難しいという課題も浮き彫りになっています。「時間が足りない」「新しいテクノロジーに対応しきれない」といった声は教員の間で共通しており、こうしたストレスが授業準備や児童・生徒と向き合う時間に影響を及ぼすことは避けるべき重要な問題だと感じています。教員が本来の教育活動に専念できる環境を整備するためには、起動の速さや直感的な操作性、クラウドによるシームレスなデータ共有、さらにはAIを活用した効率的な資料作成機能を備えた校務端末の普及が鍵となります。今後はこれらの革新が教育現場を支え、教員の負担を軽減し、より良い教育環境を実現する一助になると確信しています。」(ASUS JAPAN システムビジネスグループ コマーシャル事業本部 営業部 ビジネスデベロップメントマネージャー 鈴木真二氏)
ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)おもなスペック
・CPU: インテル Core Ultra 5 プロセッサー 115U
・OS: ChromeOS
・メモリ(標準/最大): 最大16GB
・ストレージ: SSD 128GB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
・グラフィックス機能: インテル グラフィックス (CPU内蔵)
現在、多くの自治体が校務DXを促進するために、より良い端末への切り替えを検討している段階だ。多様な校務を効率よく遂行することが急務となっている教員にとって、端末選定とは、毎日いちばん近くでサポートしてくれる相棒選びと言えるだろう。10年以上にわたりICT教育を先行して推進してきた荒川区に選ばれたASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus Enterprise(CX5403)のパワーをぜひ試して実感していただきたい。
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