立命館とInspire Highは2024年7月22日、探究学習と学部教学を接続する高大連携プログラムの開発を目指し連携・協力することで合意し、インキュベーション協定を締結したと発表した。
近年、日本の初等中等教育は、多様な学習歴をもつ生徒が増加しており、探究学習の取組みも強化されている。このような状況においては、社会課題や将来像を考慮して、大学で学ぶ目的意識をどのように形成するかが重要であり、高校段階で大学の学部教学に求められる基礎学力を備えたうえで、明確なビジョンや高い問題意識、意欲をもった生徒を育成することが求められるという。
そこで、立命館とInspire Highは、高校現場での探究学習の実態をさらに深く研究するとともに、「探究学習と学部教学を接続する高大連携プログラム」開発に向けてインキュベーション協定を締結。立命館が3年前からatama plusと実施する学部指定単元AI学習プログラム「UNITE Program」を活用した総合型選抜入試のさらなる発展と仕組みの構築を目指す。
開発プログラムは「使命感醸成・学部理解・基礎学力担保」が三位一体の出願資格となったものを検討。これまでの物理的制約(対面前提)を排除するためシステムをDX化する。また、社会にとって価値のあるプログラムとするために、立命館にないノウハウをもつ学外の企業・団体の知見を積極的に取り込み、相互に創発しうる場(プラットフォーム)構築をするとしている。