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DXハイスクール指定校、1,010校を採択…文科省

 文部科学省は、2024年度(令和6年度)高等学校DX加速化推進事業に申請のあった1,097校のうち、1,010校をDXハイスクールに指定した。全校に高性能PCなどデジタルを活用した課外活動・授業を実施するための設備を配備するため、1,000万円を上限に補助する。

教育行政 文部科学省
高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)採択校の決定について
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  • 都道府県別採択校数

 文部科学省は2024年4月16日、2024年度(令和6年度)高等学校DX加速化推進事業の採択校を発表した。申請のあった1,097校のうち、1,010校をDXハイスクールに指定。全校に高性能PCなどデジタルを活用した課外活動・授業を実施するための設備を配備するため、1,000万円を上限に補助する。

 高等学校DX加速化推進事業は、高校段階におけるデジタル人材の育成を強化するため、「情報II」など情報・数学等の教育を重視するカリキュラムを設置し、ICTを活用した文理横断的・探究的な学びを強化する学校に対し、必要な環境整備の経費を補助する文部科学省の新たな取組み。

 1月25日に公募を開始し、1,097校が申請。今回、公立746校、私立264校の計1,010校をDXハイスクール指定校として採択したことを公表した。採択校の選定には、各都道府県に割り当てた枠の中で、取組内容に応じた加点が高い順に「基礎枠」、それ以外の学校について、取組内容に応じた加点が高い順に予算の範囲内で「全国枠」を決定した。

 採択校の学校種別は、高校981校、中等教育学校16校、特別支援学校高等部13校。都道府県別の採択校数は、東京都101校、大阪府61校、兵庫県49校、愛知県43校、北海道40校の順に多い。また、情報IIをすでに開設済みの学校は695校、2026年度までに開設予定の学校は571校(両方に該当する学校を含むため合計数は1,010校とならない)であった。

 今後、DXハイスクールに指定された1,010校すべてに、ハイスペックPCや3Dプリンタ、動画・画像作成ソフトなどのICT整備費や業務委託費など1,000万円を上限に補助。指定校では、デジタルを活用した課外活動・授業を実施するための設備を配備したスペースを整備し、大学理系学部進学率を現状値19.5%から、2028年度(令和10年度)28.9%を目指す計画。

《川端珠紀》

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