東京都教育委員会は2024年3月28日、2024年度拡充版「都立高校の魅力向上に向けた実行プログラム」を公表した。生成AIの活用や英語によるインターンシップ体験、企業と連携したアントレプレナーシップ教育など、新たに実施する取組内容を反映させた。
「都立高校の魅力向上に向けた実行プログラム」は、都立高校の魅力向上を図ることを目的に、困難を抱えた生徒への対応など新たな課題の解決などに向けて、当面推進する施策を取りまとめたもの(2023年3月策定)。今回発表した2024年度拡充版では、2022年度を含む2024年度までの3年間で実施する取組内容をアップデートしている。
新たな取組みとして、生成AIの活用(TOKYOスマート・スクール・プロジェクト推進)や、東京サイエンスハイスクールの指定(理数教育)、英語によるインターンシップ体験(グローバル人材育成)、企業と連携したアントレプレナーシップ教育の推進(普通科)、工科高校における実践的なスキルの習得支援(専門学科)、教員の英語力向上・デジタル活用などを追加。
また、都立高校等の授業料実質無償化や、都立学校給食費負担軽減事業により、保護者の教育費負担を軽減する。日本語指導が必要な生徒に対しては、ICTを活用した日本語能力判定や春期・土曜日本語講座、特別支援教育では「インクルーシブ体験」プログラム、長期入院する高校生への学習支援などの実施計画も新たに盛り込んでいる。
今後、東京都ではプログラムに基づき、都立高校における教育内容の充実や教育環境の整備を図る予定となっている。