福島県教育委員会は2024年2月27日、2025年度(令和7年度)福島県公立学校教員採用候補者選考試験の変更点などを公表した。全校種で小論文を廃止するほか、大学3年生等特別選考を導入するなど制度を拡大。また、1次選考は7月13日・14日へと、1週間程度早期化する。
教員不足が叫ばれる中、福島県教育委員会は2025年度の採用選考試験を見直す。全校種において大学3年生等特別選考を導入するほか、小論文を廃止。中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭においては、保健体育と家庭の実技試験を廃止する。
また、大学推薦特別選考の推薦枠を拡大し、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭において、推薦人数を制限なしとする。加えて、高等学校および特別支援学校講師経験者に優遇措置を設けるほか、司書教諭の有資格者への加点制度を導入するなど制度を拡大する。
新設する「大学3年生等特別選考」では、大学3年生等が1次選考試験を受験し、一定の水準を満たした者を「選考通過者」として翌年度の1次選考試験を免除する。これにより、4年次には教育実習や2次選考試験の勉強に専念することができ、大学生等が受験しやすい環境を整える。なお、免除となるのは、2025年度の試験において志願した同一の校種・教科(科目等)を志願する場合に限る。
2025年度の1次選考試験は2024年7月13日・14日、2次選考試験は9月7日・8日。詳細については、4月下旬公表予定の実施要項で周知するとしている。