文部科学省は、2023年度(令和5年度)情報モラル教育指導者セミナーのアーカイブ動画を公式YouTubeチャンネル「mextchannel」で公開した。犯罪被害につながる怪しい情報や悪意あるニセ情報との向き合い方、情報モラル教育の進め方などを全3回のセミナーで解説している。
情報モラル教育指導者セミナーは、教員らの情報モラル教育の指導力を高め、子供たちの情報モラルの育成やICT機器の適切な利活用の推進を目指す「情報モラル教育推進事業」の一環。全国の学校関係者に向けて第1回を8月24日、第2回を10月27日、第3回を11月16日に実施した。
今回、第2回「偽情報や犯罪被害につながる情報を怪しいと判断できる力の育成-闇バイトの実態紹介と授業事例-」、第3回「ニセ・誤情報の実態とファクトチェックの仕方-生成AI等の新たなサービスに適切に対応できるようにするために-」のアーカイブ動画が12月19日、文部科学省の公式YouTubeチャンネル「mextchannel」で公開された。
なお、第1回「情報活用能力としての情報モラル教育をどう進めるか-闇バイトや生成AIなどの新しい情報技術やリスクとの向きあい方-」のアーカイブ動画は、9月から公開されている。
動画の視聴時間は、いずれも50分前後。このうち、第2回では警察庁担当者が闇バイトの実態について講演し、東京都立神代高等学校情報科主任教諭の稲垣俊生氏が「闇バイト」を「自分ごと」として考える授業の実践例を紹介。最後は、常葉大学講師の酒井郷平氏の進行でパネルディスカッションを展開している。
第3回には、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授の山口真一氏が登壇し、ニセ情報や誤情報をめぐる現状、生成AIのリスクなどを解説。情報との向き合い方や情報検証のためのチェック項目などを伝えている。
アーカイブ動画は、文部科学省の公式YouTubeチャンネル「mextchannel」から視聴できる。文部科学省のWebサイトでは、YouTubeチャンネルへのリンクのほか、各セミナーの資料もPDF形式で公開している。