オープンバッジ・ネットワークによる「第1回オープンバッジ大賞」が発表され、大賞に旭化成が選ばれた。優秀賞のうち教育機関部門は、2022年2月からオープンバッジを導入している東北大学に決まった。
「オープンバッジ大賞」は、知識・スキル・経験のデジタル証明書として世界標準規格で発行が進んでいるオープンバッジについて、先進的に取り組んでいる団体を表彰し、さらなる普及を推進することが目的。第1回では、発行団体を対象に9月1日から30日まで受け付け、18件の応募を審査した。
審査の結果、オープンバッジ大賞は旭化成の「旭化成DX Open Badge」が受賞した。旭化成は2022年4月スタートの「中期経営計画2024」で、DXの推進と「人の変革」を掲げ、オープンバッジ制度を活用した「全従業員4万人のデジタル人材育成」を続けている。
優秀賞は、企業部門に富士通「Purpose Carving Internal Organizer」、教育機関部門に東北大学「東北大学オープンバッジ」、資格認定団体部門に日本数学検定協会「データサイエンス数学ストラテジスト上級(トリプルスター認定)」、自治体部門に藤枝市「藤枝市民大学2023リカレント教育(学び直し)コース専門講座・コース基礎講座」が選ばれた。
このうち、教育機関部門で優秀賞を受賞した東北大学では、2022年7月からオープンバッジの導入を開始。東北大学MOOCや履修証明プログラムなどのリカレント教育プログラム、学内の各種教育プログラムを整備し、修了者にオープンバッジを発行している。受賞を受け、「今後も先導してオープンバッジの普及に努め、個人の学修成果を可視化、今後の学習プランやキャリア設計の構築に寄与できるよう取り組んでまいります」とコメントしている。
11月1日には授賞式を開き、各受賞団体を表彰した。オープンバッジ・ネットワークでは今後、受賞団体による記念講演をWebサイトなどで随時告知。革新的かつ有用性の高いバッジを発行・活用し、社会的にも受領者のキャリア形成においてもインパクトのある事例を広く周知していくとしている。