文部科学省は2023年8月30日、2024年度予算の概算要求を発表した。⼀般会計の歳出予算は、対前年度比11.9%増の5兆9,216億円。このうち、GIGAスクール構想で配備した1人1台端末の更新費用として148億円を計上した。
2024年度の文部科学省概算要求額は、前年度比6,275億円増の5兆9,216億円。内訳は、文教関係予算が4兆3,759億円、科学技術予算が1兆1,859億円、スポーツ立国の実現に429億円、文化芸術立国の実現に1,350億円など。
文教関係では、新たに「1人1台端末の着実な更新」に148億円を計上。GIGAスクール構想で配備した1人1台端末の耐用年数(4~5年程度)などが、早い自治体では2025年度中に迫ることから、更新などに要する経費として要求する。補助対象は児童生徒数全体の3分の2台分(うち5%以内は予備機)で、1台あたり4万5千円を都道府県や市町村が主体となり定額補助する。今後、端末更新は3~4年程度をかけて計画的に行うとしている。
このほか、「教師人材の確保強化」に22億円を新規計上。内訳は、大学や民間企業などと連携した「教師人材の確保強化推進事業」5億円、地域教員希望枠を活用した「教員養成大学・学部の機能強化」17億円。教師人材確保方策として、奨学金の返還支援も視野に入れる。