保護者や地域住民等から学校に寄せられるさまざまな相談やクレームに、教員はどのように対応すればよいのだろうか。帝京平成大学人文社会学部児童学科講師でクラス担任として豊富な経験がある鈴木邦明先生が、対応について指南する人気の連載「相談対応Q&A」「クレーム対応Q&A」。特に人気の高かった記事を、ランキング形式で紹介する。1位 【クレーム対応Q&A】先生の熱血指導に嫌気 学校では「黄金の3日間」という考え方があります。スタートからの数日はとても大事であり、その時期に学級のルールなどの理解をしっかりと進めていくというものです。教師が事前にしっかりと準備をし、計画的に学級や学習の仕組みなどについての子供達に伝えていきます。2位 【クレーム対応Q&A】教師の行動が威圧的 学校に子供が馴染めないという場合、原因は学校(教師)にあることが多いです。もちろん、家庭や社会などに問題があることもありますが、学校(教師)を原因とすることが多いです。3位 【クレーム対応Q&A】前の学校のことばかり言わないでほしい 異動が一般的である教員の仕事において注意すべきことが「前の学校のこと」です。異動にはプラスの面がたくさんあります。「教員にとって異動は最大の研修」とも言われます。環境が変わることで、それまでの自分の教育実践などを振り返る良い機会となります。4位 【相談対応Q&A】夏休みに学校を開放してほしい 夏休みに学校で何らかの取組みをしている所があります。小学校などで以前からよく見られたものとしては「水泳教室(プール開放)」があります。主催がどこなのか(学校、PTA、自治体など)によって取り組み方は変わってきます。5位 【相談対応Q&A】教員を評価する機会がほしい 「評価」という言葉が学校でも一般的になってきています。新年度の学校教育活動を計画していくにあたって、子供、保護者、教職員、地域の人たちからの「評価(振り返り)」は大事です。良かった点、至らなかった点を整理し、次の機会で良いものとしていくことにつながります。6位 【クレーム対応Q&A】休み時間にGIGA端末を使わせないで GIGAスクール構想により日本中の学校でGIGA端末(タブレット/PC等)を使う活動が一般的になっています。そういった中で問題となることの1つが「休み時間にGIGA端末をどのように使うのか」ということです。7位 【クレーム対応Q&A】落ち着きのない子がいて迷惑 「小学校低学年の学級が落ち着かない」こともコロナと関連があるのではと研究者の間では話題となっています。現在の小学校低学年の子供はコロナが始まったとき、3歳から4歳です。それから3年間、さまざまな形で影響を受けてきているはずです。8位 【クレーム対応Q&A】先生がひいきをする 学校へ「先生がひいきをしている」との連絡をもらうことがあります。一般的には教師は「ひいき」をしようという思いはありません。それでも子供がそのように感じてしまっては良くないでしょう。9位 【相談対応Q&A】旅行の土産を配らないでほしい 子供の場合、お土産やプレゼントを「あげた」「もらった」ということが人間関係のわだかまりを作ってしまう危険性が大人よりも大きくなります。10位 【相談対応Q&A】チョコ等を持って登校しないよう指導して バレンタインデーを控えた時期は学校がなんとなくそわそわした感じになります。そういった状況において問題となるのが「学校にチョコを持って来て良いのか?」ということです。親から「学校に不要なもの(チョコ等)を持って行かないように指導してほしい」という連絡をもらうこともあります。 以上、アクセスランキングトップ10を紹介した。この他にも多くの対応について紹介しているので、参考にしていただきたい。相談対応Q&Aクレーム対応Q&A 本企画では、読者の皆さまからの質問を受け付けています。下記のボタンをクリックして表示されるフォームより送信ください。実際に学校へ寄せられた相談の他、保護者が学校へ伝えた相談等、鈴木先生に対応方法を聞いてみたい相談事例を募集しています。質問をする