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東京都教員採用、応募倍率2.7倍…前倒し選考に2,858人

 東京都教育庁は2023年6月8日、2024年度(令和6年度)採用の公立学校教員採用候補者選考の応募状況を公表した。応募者は全体で9,465人、応募倍率は前年度比0.6ポイント減の2.7倍となった。

教育行政 教育委員会

 東京都教育委員会は2023年6月8日、2024年度(令和6年度)採用の公立学校教員採用候補者選考の応募状況を公表した。応募者は全体で9,465人、応募倍率は前年度比0.6ポイント減の2.7倍となった。

 2024年度採用となる東京都公立学校教員採用候補者選考は、5月9日まで応募を受付。前年度より610人多い採用見込者数3,480人に対し、応募者数は前年度比27人増の9,465人、応募倍率は前年度比0.6ポイント減の2.7倍となった。応募者のうち、新卒は4,210人、既卒は5,255人。前年度と比べて新卒が増え、既卒の応募者が減っている。

 おもな校種別の応募状況は、小学校全科(英語コース含む)が応募者数2,603人で応募倍率1.8倍(前年度2.5倍)、中・高共通が応募者数3,663人で応募倍率3.6倍(同4.1倍)、小・中共通が応募者数310人で応募倍率2.1倍(同3.3倍)、小・中・高共通が応募者数1,158人で応募倍率4.6倍(同3.4倍)。特別支援学校は応募者数593人で応募倍率1.6倍(同2.7倍)。

 そのほか、今回から新設した選考の応募状況をみると、大学3年生前倒し選考は2,858人(うち、小学校全科1,013人)、カムバック採用は117人が応募。社会人経験者特例選考における免許取得期間猶予希望者の希望者数は216人となった。

 過去5年間の応募者数の推移をみると、2024年度採用の応募者数は前年度から微増したものの、2019年度採用から右肩下がりで応募者数は減少傾向にある。応募倍率も2019~2022年度採用は約3.9倍を維持していたが、2023年度採用で3.3倍に減少。2024年度採用は採用見込者数が大幅に増えたことから、倍率は過去5年間で初めて3.0倍を下回った。

 今後、第一次選考は7月9日、合格発表は8月7日に実施。大学3年生前倒し選考「選考通過者」も同日に発表する。第ニ次選考は、面接試験を8月18日~20日、実技試験を8月26日に実施。最終合格発表は9月29日に行う。

《畑山望》

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