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ChatGPTの文章を見破るソフト開発…年内に発売予定

 ソフトウェア開発のアンクは2023年7月11日、人工知能チャットボット「ChatGPT」に対応したコピペ判定支援ソフトの新バージョン「コピペルナーV6」(仮称)の開発を明らかにした。2023年中に発売予定。

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コピペルナー:一括コピペチェックが可能(イメージ)
  • コピペルナー:一括コピペチェックが可能(イメージ)
  • コピペルナー:コピペ判定結果詳細画面(イメージ)
  • アンク

 ソフトウェア開発のアンクは2023年7月11日、人工知能チャットボット「ChatGPT」に対応したコピペ判定支援ソフトの新バージョン「コピペルナーV6」(仮称)の開発を明らかにした。2023年中に発売予定。

 アンクより現在発売中のコピペ判定支援ソフト「コピペルナー」は、文章の類似度を簡単にチェックするソフト。学生がインターネット上の文章などから剽窃し、レポートや論文などを作成してしまうという問題に対して、「考える力や表現する力を養ってほしい」という願いのもとに考案、開発された。2009年の発売以来、全国の大学を中心に約800校、また300を超える法人や官公庁などに導入されているという(2022年3月31日現在)。

 現在、多くの大学において人工知能チャットボット「ChatGPT」を利用したレポートや論文の取扱いが問題となっている。そこで今回、このような現状を打破するべく、新バージョンの「コピペルナーV6」(仮称)を開発。従来の機能に加えて「ChatGPT」を利用して作成されたレポートや論文についても、コピペチェックが可能になるという。

 コピペチェックは、判定対象レポート(文書ファイル)と検索条件を指定することで、判定結果が一覧となって表示される。コピペと思われる個所が「完全一致」や「あいまい一致」「完全一致とあいまい一致が混在」の区別により3色でハイライト表示されるため、直感的に状況を把握することができるという。また、コピペ元と思われる文献が表示されるため、詳細を比較することも可能。コピペ判断の最終確認は、判定結果を用いて、担当の教員などによって行うという。

 なお、現バージョンの「コピペルナーV5 永続ユーザーライセンス」を2023年6月1日以降に購入した人については、「コピペルナーV6 永続ユーザーライセンス」(仮称)への無料アップグレードを提供する予定としている。販売中の「コピペルナーV5 永続ユーザーライセンス」の価格は、3万8,830円(税込)から。

 

《木村 薫》

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