NTTコミュニケーションズが提供する学習eポータル「まなびポケット」では、2023年7月7日により「ScTN view(スクタン ビュー)」を提供開始した。資質や学びの状況について学術的な体系に基づき測定するScTN質問紙の結果を、まなびポケットで可視化できるという。
ScTN viewはScTN質問紙の結果を、まなびポケットでわかりやすく可視化するサービス。School Transformation Networking(ScTN)が無償提供するScTN質問紙を児童・生徒が「MEXCBT」経由で受検した結果をわかりやすく可視化するもので、まなびポケットを学習eポータルに選定している自治体・学校に限り無償で利用できる機能となっている。
文部科学省が公開している学習指導要領の中で、子供たちに必要な3つの力の1つとして「学びに向かう力、人間性など」が記載されている。これらは「資質」と呼ばれるもので、従来のテストで測定される「学力」とは異なるもの。
また、資質の育成のため「どのように学ぶのか」という点も重要視されており、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から授業改善が求められている。
これまで「資質」や「学びの状況」は、普段から子供たちと接している教職員の見取りにより評価されてきた。これを学術的な体系に基づき測定できるようにしたのが、ScTNの提供するScTN質問紙。ScTN質問紙の結果をよりわかりやすく表示させることで、教職員が日々の指導で活用することをめざし、サービスの提供を開始するとしている。
まなびポケットにScTN viewが加わることにより、児童・生徒ひとりひとりの状況や学校・クラスの状況をさらに把握しやすくなる。学校経営方針と照らしあわせ、「伸ばしたい力」について育成計画を立て、指導改善に繋げることもできるという。