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インフル集団感染、調布市の学校も…コロナ休校は落ち着く

 季節性インフルエンザの集団感染が全国で相次いでいる。東京都調布市の学校では、104人が感染する集団感染が発生した。一方、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業は落ち着いており、2023年5月1日時点で公立学校の臨時休校は0.01%、学年・学級閉鎖は0.11%。

教育行政 文部科学省
インフルエンザ流行レベルマップ(2023年第19週)
  • インフルエンザ流行レベルマップ(2023年第19週)
  • 公立学校の臨時休業状況の推移
  • 学校種別の状況

 季節性インフルエンザの集団感染が全国で相次いでいる。東京都調布市の学校では、104人が感染する集団感染が発生した。一方、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業は落ち着いており、2023年5月1日時点で公立学校の臨時休校は0.01%、学年・学級閉鎖は0.11%となっている。

 東京都は5月18日、調布市内の学校で季節性インフルエンザの集団発生があったことを公表した。感染者数は104人で、いずれも軽症だという。季節性インフルエンザの集団感染は5月15日、宮崎県宮崎市内の高校でも発生。生徒476人、職員15人の計491人が感染し、高校は5月15日から22日まで休校とした。入院や重症者はいないという。

 全国の感染状況をみると、2023年第19週(5月8日~14日)の定点あたり報告数は1.36(患者報告数6,648)。前週の定点あたり報告数1.70(患者報告数8,316)よりも減少している。都道府県別では、「新潟県」5.64、「山形県」4.30、「宮城県」3.28、「群馬県」3.24、「熊本県」2.72、「秋田県」2.69、「三重県」2.65、「青森県」2.45、「宮崎県」2.36の順に高い状況にある。

 国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップによると、全国の保健所管轄区域で警報レベルを超えている区域は「新潟県」「山形県」の2か所。注意報レベルを超えている区域は、「新潟県」「広島県」の2か所となっている。国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間では「AH3亜型」が89%を占めている。

 一方、文部科学省が5月19日に発表した「新型コロナウイルス感染症の影響による公立学校臨時休業状況調査」の結果によると、5月1日時点で学年・学級閉鎖(特定の学年・学級の臨時休業)を行っている公立学校は、幼稚園が1校(0.04%)、小学校が17校(0.09%)、中学校が12校(0.13%)、高等学校が7校(0.20%)、特別支援学校が1校(0.09%)の計38校(0.11%)。4月10日時点で実施した前回調査時の6校(0.02%)から増加しているものの、落ち着いた状況が続いている。

 臨時休校(学校全体の臨時休業)を行っている公立学校は、幼稚園が0校、小学校が0校、中学校が4校(0.04%)、高等学校が0校、特別支援学校は0校の計4校(0.01%)。前回調査時の3校(0.01%)から変動はなかった。

《奥山直美》

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