コニカミノルタは2023年5月1日、学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」の販売を開始したことを発表した。「学習支援」サービスは正式販売を開始、「先生×AIアシスト」「授業診断」サービスは、プレビューリリースとして先行販売する。
tomoLinksは、コニカミノルタが2019年より教育現場のフィードバックを製品に反映しながら開発を進めてきたクラウド型学習支援サービス。「学習支援」「先生×AIアシスト」「授業診断」の3つのサービスで構成されている。このうち「学習支援」サービスは、正式販売を開始。ユーザーが直観的に操作できるわかりやすいUIで、ICTを使った双方向授業や連絡帳等、学校と家庭の両方の学習活動をオールインワンで実現する。
「先生×AIアシスト」サービスは、紙教材を含むあらゆる教材に対応可能な教育データ分析AIサービス。子供たちの教育データをもとに個別で学力定着度合いをAIが分析、それぞれの児童生徒にあった学びを提案する。先行導入している大阪府箕面市の小中学校では、児童生徒約1万3,000人の10年分の学力テストや生活状況調査データをもとに、独自の分析AIモデルを作成・活用した結果、60%以上で学力が向上。デジタル学習教材に取り組む児童生徒が5.5倍に増加したという。
「授業診断」サービスは、授業のようすをAI分析し、児童生徒の発言量や挙手、視線等をデータ化。さらに教員や実習生の板書や机間指導等を分析し、児童生徒の学力と教員等の指導力の両方の成長を支援する。なお、「授業診断」と「先生×AIアシスト」サービスについては、プレビューリリースの先行販売であり、一般提供の開始は2023年夏ごろを予定している。
また、東京ビッグサイトで5月10日~12日に開催される「EDIX 2023」にも出展。展示・デモを通じていち早く体験できる。また、個人データの削除や解約時のデータ破棄等の依頼に対応。児童生徒や保護者に同意を得る必要のある全国学力・学習状況調査のデータにも同様に対応するため利用に適しているという。tomoLinksのWebサイトでは資料がダウンロードできる他、無料トライアルの申込みを受け付けている。