京都ノートルダム女子大学と、お茶の水女子大学は2023年4月6日、文理融合データサイエンス教育に関する覚書を締結したと公表した。お茶の水女子大学にとって、関西の大学との締結は初となる。
データサイエンスや人工知能、情報通信技術等の発展にともない、これらに対応する教育を充実させることが、近年の課題になっている。その中において国立大学は、データサイエンスを中心とする教育の整備が進んでいるという。
お茶の水女子大学は、文部科学省の推進する「数理およびデータサイエンスに係る教育強化」の協力校(拠点校6大学、協力校20大学)に選ばれている。すでに、日本女子大学・東京女子大学・東京家政学院大学と同様の覚書を交わしており、文理融合AI・データサイエンスセンターを発足させ、先駆的な取組みを進めている。
京都ノートルダム女子大学は、2020年度に文部科学省の「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」に「小規模女子大学における『ブレンド型授業モデル』の創出」事業として採択された。2021年度は、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」に、関西の女子大で唯一認定される等、データサイエンスの力を育成している。
今回の締結にともなう両大学のデータサイエンス教育事業は、デジタル社会で活躍する女性を育成することをねらいとしている。両大学における教育研究に触れる機会を創出すること、および、教員が交流する機会をもち、データサイエンス教育事業について共通認識を深めることを趣旨としているという。
また、Society5.0に対応する教育・研究環境を円滑かつ効率的に整備し、データサイエンス教育を強化するとしている。