東京都教育委員会は2024年8月6日、2024年度（令和6年度）の東京サイエンスハイスクールと理数研究校の指定について発表した。東京サイエンスハイスクールは都立白鷗高校など3校、理数研究校は都立六本木高校など24校。
東京都では、理科・数学などに興味・関心をもつ児童生徒の裾野を広げ、理数分野における資質・能力を伸ばす一貫した取組みを推進し、科学技術で世界をリードする人材を育成するため、理数教育の充実を図っている。
高等学校教育では、2015年度から毎年度、特色ある教育活動を実施する高等学校などを「理数研究校」として24校、さらに2024年度からはSociety5.0に対応し、変化の激しい現代社会で活躍するとともに、国際競争に勝ち抜くことができる人材の育成を目指し、「東京サイエンスハイスクール」を3校指定している。
2024年度「東京サイエンスハイスクール」の指定校は、白鷗高校、武蔵高校、国立高校の都立3校。指定期間中は、教科「外国語」などを軸とした新たな教育実践システムの構築など、独自の研究開発課題を設定し、組織的に研究開発が行われる。また、第三者で構成された東京サイエンスハイスクール運営指導委員会による事業評価を受けるとともに、Tokyoサイエンスフェアなどへの生徒の参加支援や、大学、NPO・企業などとも連携し研究開発を推進。SSHの採択を目指した組織的な校内体制を構築していく。
一方、「理数研究校」は、六本木高校、竹早高校、八潮高校、本所高校、小松川高校、西高校、調布北高校、小笠原高校、三鷹中等教育学校、狛江高校、田園調布高校、新宿高校、目黒高校、北園高校、石神井高校、大泉高校、町田高校、成瀬高校、八王子東高校、日野台高校、府中東高校、立川国際中等教育学校、小金井北高校、武蔵野北高校の都立24校を指定。研究活動やフィールドワーク・観察など課外活動などを実施するとともに、東京都が実施する研究発表会や各種コンテストなどへの参加を目指す。
指定期間は2024年4月1日より、理数研究校が2025年3月31日までの1年間、東京サイエンスハイスクールが2027年3月31日までの3年間となる。
