NTT西日本とコドモン、岸和田市は2023年2月13日より、顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始する。ICT技術を用いて「子供・保護者の安心・安全の確保」と「保育現場の負担軽減」を図ることを目的に、岸和田市内の保育所での実証を行う。
人手不足や新型コロナウイルス感染拡大等による保育業務の増加等、保育現場が抱える問題が山積する中、保育現場のDXを進め「子供・保護者の安心・安全の確保」と「保育現場の負担軽減」を実現することが急務となっている。
岸和田市、NTT西日本、コドモンは、ICTの進歩により顔認証等の生体認証の信頼性が飛躍的に高まり、オフィスや工場等の入退室における活用が急速に進んでいる現状を受け、保育現場における顔認証技術を活用した登園把握の実証実験を開始。安心・安全の確保、保育現場の負担軽減に寄与するべく、迅速かつ正確な登園把握と顔認証技術の効果検証を行う。
実施場所は岸和田市立千喜里保育所、期間は2月13日~3月11日。実証実験では、ICTサービスCoDMON(コドモン)のQRコードを利用した登園打刻データと顔認証データを突合し、子供に対する顔認証の精度等の効果検証を実施。また、CoDMONの出欠データや通知機能を活用し、欠席連絡がない未認証園児の保護者へのメール通知や既読管理の仕組みを構築することで、保育現場のDX推進と、ヒューマンエラーを起因とする事故発生リスクの低下を目指す。
岸和田市は実証環境の準備と調整を、NTT西日本は顔認証機能の実装、通知、既読管理機能のPoC(概念実証)を、コドモンはCoDMONによる運用協力を担う。岸和田市は今回の実証実験を通じ、欠席連絡がない園児の保護者へ自動的に通知する仕組みを市立保育所へ導入するべく検討を進め、ヒューマンエラーを起因とする事故の防止に取り組むとしている。
実証実験の結果については、報告書が完成次第公表する予定。