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小学校プログラミング教育、明日から始めるヒント・実践例紹介

 文部科学省は2022年12月1日に行われた、第6回令和4年度「ICT活用教育アドバイザー事業」オンライン研修会の動画を、「小学校プログラミング 実践研修会実践事例等」としてWebサイトに公開した。研修会の講演や、実践事例紹介を見ることができる。

教育行政 文部科学省
講演「1人1台でかんたん、明日から始めるプログラミング教育~小学校におけるプログラミング教育~」
  • 講演「1人1台でかんたん、明日から始めるプログラミング教育~小学校におけるプログラミング教育~」
  • 実践動画1
  • 実践動画2
  • GIGAスクール構想の実現

 文部科学省は2022年12月1日に行われた、第6回令和4年度「ICT活用教育アドバイザー事業」オンライン研修会の動画を、「小学校プログラミング 実践研修会実践事例等」としてWebサイトに公開した。研修会の講演や、実践事例紹介を見ることができる。

 Webサイトでは、講演動画1本と、実践動画2本を公開。講演動画では、文部科学省情報教育振興室で小中プログラミング教育を担当する教科調査官の渡邊茂一氏による「1人1台でかんたん、明日から始めるプログラミング教育~小学校におけるプログラミング教育~」についての講演を掲載。当日の資料を写しながら、プログラミング教育は何を学ぶのか?といった根本の考えや、プログラミング教育導入のねらい等を解説している。

 プログラミング教育は小中高校と系統立てて教育内容が構成されている。小学校段階ではおもに「プログラミングの体験とコンピュータの便利さへの気付き」等が求められており、まずは楽しいプログラミング体験を児童にさせてみることが重要だという。その中で、小学校プログラミング教育のねらいを大きく3つ定義し、それぞれについて詳しく解説している。

 実践動画では、新宿区立市谷小学校の田中愛教諭が、GIGAスクール構想が始まる前に在籍していた長野県公立小学校での実践事例を紹介。小学6年生の担任になった際、学びや人とのつながりに対して無関心だった子供たちにプログラミング教育で楽しむ楽器作りを提案し、環境を整えファシリテーターに徹することで、子供たちがどんどん自ら学びつながっていった事例や、ビスケットを使った具体的な実践事例を紹介している。

 実践動画の2本目は、神奈川県相模原市立小山小学校の平城慎也教諭が、プログラミング教育をみんなで取り組めるようになることを目指し「1人の100歩より100人の1歩」をキャッチフレーズに取り組んだ小山小学校の事例を紹介。学校全体で取り組んだ内容を時系列に沿って伝えている。

 その他、研修会の最後に設けられた質疑応答についても動画として公開。プログラミング教育を実践するうえで、より具体的な疑問点や留意点等について、実践発表を行なった田中教諭や平城教諭が回答している。全体を通して、「明日から子供たちとプログラミング教育をやってみよう」と思えるようなヒントを数多く提供している。

《畑山望》

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