EdTech・スマート教室市場の成長を促すおもな要因としては、Eラーニングソリューションの採用拡大、COVID-19パンデミックの影響、教育システムをロックダウンして継続するためのオンライン教育・学習モデルの必要性の高まり等がある。
2020年3月~10月の期間のEdTechおよびゲーム企業の広告量(秒)は、前年(2019年)同期比でそれぞれ2~3倍に増加。パンデミックによる閉鎖的な状況下で教育業界を維持するための採用が多く、教育機関は学校や大学の運営、トレーニングプロセス、試験等を継続するために、EdTechやスマート教室のソリューションを利用し始めている。
もっとも速い成長率を記録するのは高等教育セグメントで、ペンシルバニア州立大学のCIE(Center for Immersive Experiences)では、学業や研究プロジェクトの一環として、学生がさまざまなな仮想現実や拡張現実の体験ができるよう360度ビデオ撮影、VR・ARヘッドセット等が用意され、高等教育におけるEdTechの可能性を例示している。特に北米では、社内研修目的に限らず、学習技術を導入している組織が多く、EdTech市場最大のシェアを占める。
また、教育業界におけるAI技術とML(Machine Learning:機械学習)の利用拡大は、生徒ひとりひとりの学習のパーソナライズ、学習ギャップの特定と対処、教師へのリアルタイムのフィードバック等、指導の改善を支援することができるため、教育において非常に大きな可能性を秘めている。
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