東海国立大学機構では、2019年の岐阜大学・名古屋大学2大学の法人統合を機に、学生・教員だけでなく、社会のさまざまな人々に大学がもつ知とネットワークを提供することを目指す「デジタルユニバーシティ構想」を推進し、新たな大学サービスの創出に向けて、企業等との協業を検討してきた。
今回の提携協定は、この構想に基づき、デジタル技術を活用して、学外から大学の資源にアクセスできる環境を構築し、公共財としての大学の機能を大幅に拡張、今後6年間で大学デジタルシステムの利用者数を倍増させる計画。将来は100万人の大学コミュニティを目指す。
具体的には、東海国立大学機構が注力している社会課題解決のための講義コンテンツを、ドワンゴとKADOKAWAが運営支援するN高・S高の生徒をはじめ、N予備校で配信する等、広く社会へ提供し、先端技術の意義や重要性をリアルに感じてもらい、学習意欲の向上を図り、将来のイノベーションエコシステムを支える人材を育成する。
一方で社会人向けには、動画配信事業に取り組んできたドワンゴが、東海国立大学機構が取り組んでいる社会人向けのデータサイエンティスト教育を支援することで、オンラインを活用したリカレント教育の効率的・効果的な運営方法を共同開発し、他大学への展開・提供を目指す。