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教員研修の高度化や校務改革…文科省「学校DX推進本部」初会合

 文部科学省は2022年3月4日、学校DX推進本部を初めて開催した。デジタル技術の活用により、教員研修の高度化を進め、学校の働き方改革を具体化するため、2022年夏前までをめどに具体的な施策を取りまとめたい考え。

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 文部科学省は2022年3月4日、学校DX推進本部を初めて開催した。デジタル技術の活用により、教員研修の高度化を進め、学校の働き方改革を具体化するため、2022年夏前までをめどに具体的な施策を取りまとめたい考え。

 学校DX推進本部は、中央教育審議会「『令和の日本型学校教育』を担う教師の在り方特別部会」が2021年11月に取りまとめた審議まとめを踏まえ、個別最適な教師の学び等の「新たな教師の学びの姿」の実現に向けて、文部科学省が2月25日、末松信介大臣のもとに設置した。

 学校DX推進本部のおもな検討事項は、「デジタル技術の活用をはじめとした教員研修のさらなる高度化や教師のICT活用指導力の向上」「校務の情報化をはじめとする学校における働き方改革を具体化する抜本的方策」。3月3日には、末松大臣らが港区立白金小学校を訪問。家庭の端末から児童の体温や出欠連絡等を入力してもらい、教職員が職員室で電子化された健康観察システムを活用して効率的に作業を進めるようす等、校務の情報化の取組みを視察した。

 3月4日の第1回学校DX推進本部の開催にあたり、末松大臣は「変化の激しい予測困難な時代の到来や子供たちの多様化が一層進んでいく状況等も踏まえ、GIGAスクール構想や小学校35人学級の推進等に取り組んでいるところです。しかし、教師を取り巻く現状は依然として厳しい状況と受け止めております」とあいさつ。2023年概算要求も見据えながら、実効ある取組みを進められるよう、2022年夏前までをめどに具体的な施策を取りまとめたい考えを示した。
《奥山直美》

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