東京都教育委員会は、オミクロン株の感染急拡大を踏まえ、濃厚接触者の特定や学級閉鎖等の実施の判断等、学校運営をするうえで必要となる対応等のポイントを示した手引きを作成し、2022年2月8日公表した。 公表した手引きには、「1.基本的な感染症対策の徹底」「2.陽性者が判明した場合の対応」「3.学校におけるPCR検査の活用」「4.学級閉鎖等の対応」「5.学級が閉鎖された場合の学校運営」「6.感染リスクを低減しながら学校運営を継続する工夫」の6項目について記載。イラストを用いる等、全ページカラーでわかりやすく解説している。 「1.基本的な感染症対策の徹底」については、学校・家庭・地域の繋がりをイラストを用い、感染症対策や陽性者発生時のポイント等を解説。また、児童・生徒の感染リスクが高まる場面についての家庭配布用資料も掲載している。 「2.陽性者が判明した場合の対応」としては、都立学校が行う聞取り調査、濃厚接触者候補の判断基準、濃厚接触者の候補者が特定された場合の対応について項目ごとに記載。参考資料として、活動場面ごとに、濃厚接触者の候補者となる事例、ならない事例を掲載している。 「3.学校におけるPCR検査の活用」では、児童・生徒、教職員等が、早期発見や生徒の感染リスクの低減、校内への感染拡大の防止を図る目的等でPCR検査を活用することができることをあらためて周知し、ポイントを表にまとめた。 「4.学級閉鎖等の対応」としては、都立学校における学級閉鎖等の実施フローを掲載し、手順ごとにわかりやすく解説。小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の実施事例も掲載した。 「5.学級が閉鎖された場合の学校運営」では、閉鎖している学級の学びの保障と閉鎖していない学級の対応に分け、学級閉鎖・学年閉鎖・学校閉鎖の3項目での対応方法を掲載している。 「6.感染リスクを低減しながら学校運営を継続する工夫」では、「オンラインを活用した分散登校」「オンラインを活用した自宅学習」を事例として掲載し、参考にするよう求めている。また、都教育委員会では、小・中学校における教育活動の継続に向けた緊急対応として、各種支援員や時間講師を活用できる体制が整っているので、あわせて活用してもらいたいとしている。