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「自己探究型キャリア教育」のカリキュラムマネジメント事業開始

 エッセンシャルエデュケーションセンターは2022年2月9日、多くの学校から課外活動、授業、教職員研修の受託をしてきた知見とノウハウを生かし、「自己探究型キャリア教育」を軸にしたカリキュラムマネジメントに関するコンサルティング事業を始めることを発表した。

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オリエンテーションキャンプのようす
  • オリエンテーションキャンプのようす
  • 「入学時のオリエンテーションキャンプはあなたにとって意味のある体験でしたか?」高校3年生の回答
  • 自己探究型キャリア教育
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 エッセンシャルエデュケーションセンターは2022年2月9日、多くの学校から課外活動、授業、教職員研修の受託をしてきた知見とノウハウを生かし、「自己探究型キャリア教育」を軸にしたカリキュラムマネジメントに関するコンサルティング事業を始めることを発表した。

 昨今、キャリア教育が学校教育に導入され、高校の新学習指導要領の「キャリア教育および職業教育に関して配慮すべき事項」では、「就業体験活動の機会を積極的に設けるとともに、地域や産業界等の人々の協力を積極的に得るよう配慮するものとする」とされている。さらに「生徒の発達の支援」では、「生徒が自己の在り方、生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう、学校の教育活動全体を通じ、組織的かつ計画的な進路指導を行うこと」と記載。

 このように、キャリア教育の重要性が説かれている一方では、キャリア教育に関する情報や資料を読んだことのない先生は34.7%、キャリア教育についての校内研修に参加したことがないという先生が47.9%であることが、国立教育政策研究所の調査で明らかとなっている。同じく、高校3年生に対して行ったアンケートでは、「あなたは、自分の将来の生き方や進路について考えるため、ホームルーム活動の時間や総合的な探求の時間等で、これまでにどのようなことを指導してほしかったですか?」という問いに対して、もっとも多かった回答が「自分の個性や適性(向き・不向き)を考える学習(33.5%)」という結果だった。

 これまで、エッセンシャルエデュケーションセンターが実施してきた受託事業は、おもに児童・生徒の「人間力向上」という文脈に沿った課外活動と授業で、「自己探求型」の学習機会や体験の提供をしてきた。

 具体的には、ある大学附属高校の入学直後の1年生に実施した「オリエンテーションキャンプ」の際、「高校卒業時、どんな自分になっていますか?」と尋ね、答えを記録。生徒の卒業時に「それを読み返してどう思いますか?」と再度尋ねることで、それぞれの成長を記録することができる。同時に「入学時のオリエンテーションキャンプはあなたにとって意味のある体験でしたか?」とも尋ね、毎年8割以上の生徒が「意味あるものだった」と回答している。

 学校現場は、「キャリア教育」の重要性を認識しながらも、日々の業務が多忙であることから、キャリア教育に関する情報や資料を読むことができず、キャリア教育についての校内研修にも参加できないという状況がある。そこで、エッセンシャルエデュケーションセンターが実施してきた課外活動や授業が、「キャリア教育」と極めて親和性が高いことから、あらためて「自己探究型キャリア教育」を軸にした、カリキュラムマネジメントに関するコンサルティング事業をリリースした。

 自己探究型キャリア教育は年間を通して行われ、4月に全員インタビュー、グループでの課題解決を実施する。5月~7月は、価値観明確化、グループコンセンサスを実施。8月(夏季休暇)~9月には、長距離ハイク、クライミング等で目標を設定し、自分らしさを探求する。10月~11月は、9ブロック発送法、マインドマップ、KJ法、未来創造型実行計画等で、自己実現、目標達成のフレームワークを知り活用する。12月~2月は、「社会、仕事、お金」に関する学習、未来創造型実行計画の作成し、自分の未来をリアルに描く。3月は、1年間を通じて見えてきた他者の強みや課題をフィードバックする。
《川端珠紀》

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