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【大学受験2022】受験生数は前年比3.1%減の65.5万人…旺文社が予測

 旺文社教育情報センターは2021年10月14日、文部科学省が8月27日に公表した令和3年度(2021年度)学校基本調査「速報」に基づいた、次年度以降の受験生数予測を発表した。

教育行政 文部科学省
18歳人口・高卒者数&大学・短大受験生数の推移 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 18歳人口・高卒者数&大学・短大受験生数の推移 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 大学数、短大数の推移 (c) 2021 旺文社教育情報センター
  • 大学・短大の学生数&女子占有率の推移 (c) 2021 旺文社教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2021年10月14日、文部科学省が8月27日に公表した令和3年度(2021年度)学校基本調査「速報」に基づいた、次年度以降の受験生数予測を発表した。

 学校基本調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文部科学省が1948年度より毎年実施している。2021年度調査結果の速報では、2021年5月1日現在の学校数や学級数、学校種ごとの在学者数・教職員数を公表した。調査対象は、幼稚園と幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会。

 2021年の大学数(大学院大学を含む)は前年(2020年)比8校増の803校、短大は前年比8校減の315校。設置者別で見ると、全体に対して私立が占める割合は高く、1989年から2021年の比較で見ると、大学が72.9%から77.1%、短大が83.9%から95.6%といずれも上昇。公立大学では1989年39校が、2021年には98校になり、全体の1割強を占めている。

 大学の学部学生数は、前年比約2,400人増の262.6万人で、2016年以降は1万人から1.5万人規模の増加だったが、増加数は鈍化している。設置者別の人数は、国立が43.4万人、公立が14.1万人、私立が205.1万人で、78.1%を私立が占める。女子の学部学生は前年比約3,200人増、占有率は45.6%で、人数・占有率とも過去最高となった。短大の学科学生数は、前年比約5,500人減で、10万人を割った。

 旺文社教育情報センターは、学校基本調査や入試結果を基に、今後の受験生数予測を発表。18歳人口の減少や大学・短大志願率の動向等も踏まえ、2022年入試の受験生数は前年比3.1%減の65.5万人(うち、大学受験生数61.3万人、短大受験生数4.1万人)と予測。2022年入試は、前年同様に安全志向、コロナ禍による地元志向等は続くと見られ、受験生数の減少により、大学・短大への入学者の減少も想定されるという。また、2023年入試の受験生数は63.8万人、2024年入試の受験生数は62.0万人と予測している。

 今後の受験生数予測は、旺文社教育情報センターWebサイトに掲載している。
《桑田あや》

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