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リテラシー高い教職員に負担偏る課題…GIGAスクール構想アンケート

 デジタル庁(準備中)は2021年9月3日、GIGAスクール構想についてのアンケート結果を公表。総回答数は約26万件で、現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主課題と施策の方向性、意見への回答、学校現場での工夫事例等を、関係省庁とともに取りまとめた。

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タブレットを学校等で使っているときに困っていること
  • タブレットを学校等で使っているときに困っていること
  • タブレットをもっと学校などで使うために、どんなことが大切か
  • 教職員について感じる課題
  • 教職員等の自由回答
  • アンケートで明らかになったおもな課題
  • 国の施策の方向性
  • 国の施策の方向性
 デジタル庁(準備中)は2021年9月3日、GIGAスクール構想についてのアンケート結果を公表。総回答数は約26万件で、現場の声を踏まえた政策改善の新たな試みとして、主課題と施策の方向性、意見への回答、学校現場での工夫事例等を、関係省庁とともに取りまとめた。

 GIGAスクールの現状および課題を把握するため、初等中等教育学校の教職員、教育関連の民間事業者、保護者、児童生徒等の教育関係者を対象とした「GIGAスクール構想の推進に関する教育関係者の皆様へのアンケート」と、小学校~高校の児童生徒への「タブレットについてのアンケート」の2つの調査を実施(7月1日~31日)。これらのアンケート結果を分析し、GIGAスクール化に取り組むさまざまな現場の課題や関係者の問題意識を広く把握し、今後の政策の検討・改善へと生かすのが目的。

 児童生徒への「タブレットについてのアンケート」の回答数は21万7,077件。タブレットを学校等で使っているときに困っていることについては、小学生は「リテラシー」40%がもっとも多く、「環境(通信)」33%、「使用規則」28%で、操作方法等リテラシー面に課題感を持っている回答者が多い。

 中学生は「環境(通信)」36%がもっとも多く、「リテラシー」「使用規則」が各32%。通信等の環境面に課題を持っている回答者が多い。アクセス制限等の使用規則に関する意見も他学校種と比較しても多くなっている。高校生は「リテラシー」43%がもっとも多く、「環境(通信)」39%、「使用規則」17%と、中学生同様、環境面を課題視する声が多い。

 タブレットをもっと学校等で使うために、どんなことが大切だと思うかについては、小学生のうちは、自らがモラルを守ることを重要視している回答者が多かった。学年が上がるにつれ、モラルを守ることを重要視するコメントが減り、活用機会の増加を求めるコメントが増えていた。

 「GIGAスクール構想に関する教育関係者の皆様へのアンケート」では教職員、保護者等4万2,333件から回答を得た。教職員が感じる課題については、約6割からリテラシーの高い特定の教職員に業務負担が偏ることがあげられた。また、約5割から担当教科でのICTの効果的な活用方法がわからないこと、約4割から教職員向けのICT環境が整備されていないことへの懸念が示されている。また、自由記述ではICT研修の必要性が多く回答されている。

 学校その他の関係機関について感じる課題については、書類・調査のデジタル化に対する課題感がもっとも多かった。教職員からはタブレット活用推進にあたり、ネットワーク等の現場の体制が整っていない懸念があった。保護者からは、学校全体の教育方針や連絡手段がデジタル化されておらず電話や紙ベースである課題も多くあげられた。

 その他、教育現場で工夫した事例や政策のアイデア、必要なサポートについては、教職員は「人材」「時間」「機会」に関するものが、保護者は「説明」「配慮」に関する要望が、それぞれ多い傾向となった。また、自由回答のうち、約2~4割が「ICT活用支援人材」について言及している。

 今回、公募を通じ民間事業者5社による分析も実施。各社の詳細分析結果はデジタル庁のWebサイトに公表している。
《田中志実》

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