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記述式や英語検定、大学入試改革の提言ポイント解説…旺文社

 旺文社教育情報センターは2021年7月16日、「『入試のあり方会議』提言をサマリーで正確に読む!」をWebサイトに掲載した。記述式や英語外部検定等、文部科学省の有識者会議が出した提言について、重要ポイントをまとめている。

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 旺文社教育情報センターは2021年7月16日、「『入試のあり方会議』提言をサマリーで正確に読む!」をWebサイトに掲載した。記述式や英語外部検定等、文部科学省の有識者会議が出した提言について、重要ポイントをまとめている。

 「『入試のあり方会議』提言をサマリーで正確に読む!」は、文部科学省の大学入試のあり方に関する検討会議(以下、あり方会議)が終了し、7月8日に提言が公表されたことを受け、提言の重要ポイントをまとめたもの。「大学入試のあり方」「記述式」「総合的な英語力」「地理的・経済的事情、障害のある受験生への合理的配慮等」「ウィズコロナ・ポストコロナ時代の大学入試」の5項目をあげ、重要ポイントを箇条書きしている。

 あり方会議では、2025年新課程入試(2024年度実施)における記述式と英語の外部検定について、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に入れ込む等国が一律、強制的に拡大を図ることはせず、各大学の判断で推進していくべきと提言した。

 「記述式」では、入試への導入として「国公立大(すでに記述式を多く出題)は、より高度な記述式を出題する方向で改善」「私立大(志願者数の多さによる採点等に課題)は、一部の選抜区分で出題することや、総合型・推薦型も含めて出題増に努める方向で改善」等と記載。文部科学省による記述式の促進、高校や大学教育の改善についても示している。

 「総合的な英語力」では、入試への導入の可能性として「共通テストの枠組みで外部検定を活用」「共通テストで4技能試験を実施」「各大学が独自に4技能試験を実施」「各大学が外部検定を活用」の4つをあげたうえで、3つは「実現は困難」とし、「各大学が外部検定を活用」が現実的と解説している。

 「ウィズコロナ・ポストコロナ時代の大学入試」では、「各大学に入試の改善を促すにはペナルティではなく、優れた取組にインセンティブを付与」「共通テストのWeb出願はできる限り早期に導入」「入試センターは共通テストのCBT化について引き続き調査研究に取り組む」等の提言ポイントを取りあげている。

 提言内容は今後、文部科学省に新たに設置された「大学入学者選抜協議会」で検討。8月中には文部科学省から正式決定として2025年新課程入試の方針(見直しに係る予告)が出される予定だという。
《奥山直美》

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