今回、「より魅力的な学習ツールを」との岡崎市の教育への思いから、市内全小中学校に整備されたiPadに「ボーカロイド教育版II for iPad」がインストールされた。特に、岡崎市の音楽科教育は「探求」と「創造」という新しい「STEAM教育」の理念に基づいており、音楽科にとどまらない各教科と連携した横断的な学習への活用も想定しての導入だという。
2020年4月に提供を開始した「ボーカロイド教育版II for iPad」は、ヤマハ独自の歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」を用いたデジタル音楽教材「ボーカロイド教育版」の最新版。思い浮かんだメロディーをブロックのように並べ、歌詞を入力することで直感的に「歌づくり」ができる。子どもたちが意見を交換しながら作曲し、できた曲を歌って披露するまでをゴールにするなど、創造性にあふれた主体的・対話的で深い学びを実現。小中学校の英語教育改革を受け、英語の歌づくりにも対応。打楽器の音色も追加して小学校低学年からの活用も可能とするなど、幅広い学年で活用できる内容に拡充している。
「ボーカロイド教育版II for iPad」は、小中高対象。使用料2万円の無期限版と、年額6,000円の年額版の2つのライセンスが用意されている。加えて、2021年2月からは、学校や自治体での一括導入に対応した「スクール版ボーカロイド教育版II for iPad」の提供を開始。従来版の機能はそのままに、一括導入に適したライセンス体系、費用で導入をサポートする。詳細についてはWebサイトで確認できる。
《畑山望》