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ICT活用の不登校支援など…魅力ある学校づくり検討チーム報告

 文部科学省内の「魅力ある学校づくり検討チーム」は2020年9月8日、これまでの議論を取りまとめた報告を公表した。SNSを活用した相談体制の全国的な普及促進、不登校児童生徒へのオンライン授業配信などを今後の方向性として示している。

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 文部科学省内の「魅力ある学校づくり検討チーム」は2020年9月8日、これまでの議論を取りまとめた報告を公表した。SNSを活用した相談体制の全国的な普及促進、不登校児童生徒へのオンライン授業配信などを今後の方向性として示している。

 文部科学省では、いじめや不登校などの生徒指導上の課題の深刻化を踏まえ、子どもたちが安心して楽しく通える魅力ある学校をつくっていくために「魅力ある学校づくり検討チーム」を設置。2020年1月から4回にわたって、有識者からの意見聴取などを行いながら、議論を重ねてきた。

 報告は、「検討の背景」「基本的な考え方」「取り組むべき施策」で構成。「検討の背景」では生徒指導上の課題やいじめに対する問題意識などを示し、「基本的な考え方」では生徒指導の観点から魅力ある学校づくりを進める意義などに触れている。

 「取り組むべき施策」であげているのは、「積極的な生徒指導」「成長を促す指導や予防的な指導と包括的な支援の充実」「教育委員会・学校における組織的な対応の推進」「教育相談体制の整備」「不登校児童生徒の学習環境の確保」「教師間のハラスメント対策の推進」の6点。現状認識や課題、取組みの方向性をまとめている。

 このうち、「教育相談体制の整備」では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーについて「生徒指導上の諸課題の増加・深刻化の状況や、教職員の働き方改革の動向などを踏まえれば、週1回数時間という現在の配置条件では不十分」と指摘。配置の充実を図るとともに、対面による相談が困難な場合は、遠隔技術を用いた相談を推進。SNSなどを活用した相談体制の取組みについても全国的な普及を図る。

 「不登校児童生徒の学習環境の確保」では、不登校児童生徒数が大幅に増加している状況を踏まえ、不登校となる背景・要因や支援ニーズ、再登校に向けた課題などについて詳細な調査分析を実施。不登校児童生徒への支援の充実を図るため、オンラインによる授業配信、ICT教材の提供などの普及も図る。

 「教師間のハラスメント対策の推進」については、パワーハラスメントなどの行為が明らかになった場合は厳正に対処するよう、各教育委員会に対して引き続き指導。服務規律の徹底とともに、ハラスメント防止対策の推進について各教育委員会に周知・徹底を図るとしている。
《奥山直美》

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