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オンライン試験の不正行為を防止「リモートテスティング」

 イー・コミュニケーションズは、オンライン試験の不正行為を防止する「リモートテスティング」サービスを2020年10月1日に提供開始する。受験時に監視者が受験者の本人確認と不正の監視を行うことで、自宅にいながら厳正厳格な受験が可能となる。

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「リモートテスティング」サービス
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 イー・コミュニケーションズは、オンライン試験の不正行為を防止する「リモートテスティング」サービスを2020年10月1日に提供開始する。受験時に監視者が受験者の本人確認と不正の監視を行うことで、自宅にいながら厳正厳格な受験が可能となる。

 現在、日本では検定試験・資格試験は紙による実施が約9割を占めている。しかし、数年後には、さまざまな国家資格試験や大学入試の一部、検定試験がコンピューターを利用して実施する試験「CBT」に移行される予定だという。CBT化が進むと、受験の際のコンピューターが設置された会場(テストセンター)の不足が予測される。その足りない会場を埋めるために、同社は企業内や自宅、貸し会議室でも、コンピューターで受験できる仕組みを提供できればと考え、リモートで試験監督が可能な「リモートテスティング」の開発に着手した。

 「リモートテスティング」サービスは、Webカメラに加え、映像をリアルタイムで確認・録画しつつ、不正監視する試験監督システム「プロクターシステム」を活用した監視を行うことで、オンライン試験の不正行為を防止する。受験者の不正行為を監視者が発見すると、独自のプロクターシステムが警告する。2021年にはAIによる本人認証や自動監視を開始予定。

 「リモートテスティング」サービスを導入することにより、自宅にいながら厳正厳格な受験が可能となる。主催者は複数の監視者の業務状況をWebカメラで監視できるため、主催者自身も在宅・テレワークでの統括業務が可能。主催者の業務効率を高め、人件費・会場使用料などのコストを大幅に削減できる。また、台風や地震などの災害、感染症流行の影響を受けにくく、感染症流行時の業務継続の観点からも有効な手段となる。

 今後は、8月中旬に実証実験を開始し、10月1日に先行リリース、申込受付開始、12月1日に一般ユーザーへのリリースを予定。「リモートテスティング」サービスをコロナ禍で試験が開催できずに困っている試験・検体団体にスピード感を持って提供する。また、2021年にはAI機能を搭載し、より便利に安価に大量に試験監視サービスを提供することを目指す。
《工藤めぐみ》

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