大倉は2020年5月29日、教育機関向け体温測定システム「HESTA Smart Band」の予約・問合せ受付を開始した。6月上旬より提供を開始する。文部科学省が示した検温義務化に対応し、全国の教育機関における安心・安全な教育活動の再開を支援する。 体温測定システム「HESTA Smart Band」は、生徒にリストバンド型のウェアラブル端末を着用してもらうことで、いつでも検温、クラウドへの記録が可能になるシステム。 施設の広さや特性に応じたBluetoothルーターの設置と、生徒にウェアラブル端末を配布するだけで利用可能。端末を付けた生徒がBluetoothルーターの通信可能範囲に入ることで、体温を自動で測定し、クラウドに送信・記録される。ルーターの設置工事は1日以内で終わるため、通常の学校生活を継続しながら設置できる。 文部科学省が5月22日に発表した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル『学校の新しい生活様式』」では、登校前の生徒の健康状態把握、健康観察表の記録などが義務付けられた。 HESTA Smart Bandにより、毎朝の検温と健康観察表の記録にかかる生徒・保護者、教職員の負担を軽減。生徒や保護者・教職員が、より安心して教育へ集中できる環境づくりを支援する。学校だけでなく、オフィスビルやホテル・旅館、スポーツ施設などでも導入を予定している。学校の規模・施設の特性により最適な導入方法が異なる。問合せはWebサイトより受け付けている。 将来的には、「GPS機能を活用して安全な通学路を実現するサービス」「生徒の学校到着、帰宅開始をオンラインで通知するサービス」「学校と保護者がオンラインで情報交換できるサービス」などに応用していきたいとしている。