埼玉県教育局は2026年6月26日、部活動を含む校外行事に係る車両による移動方法等の調査結果を公表した。今年の5月6日に発生した新潟県の私立高校における部活動遠征中のバス事故を受け、県立学校の校外行事における車両移動の実態を把握するために実施したもの。調査の結果、「旅客運送無許可バス」の利用はなかった。
調査対象は、県立学校170校。内訳は、中学校1校、全日制・定時制・通信制高校131校、特別支援学校38校。調査期間は5月20日から29日まで。対象範囲は、2025年度および2026年度に実施した校外行事(部活動を含む)のうち、児童生徒の移動手段が徒歩、自転車、公共交通機関以外のものとした。
徒歩、自転車、公共交通機関以外を利用した校外行事の件数は、2025年度が2,362件、このうち部活動は1,102件。2026年度は、5月20日までに実施済みのものが261件、このうち部活動は122件だった。利用した移動手段の内訳は、2025年度が借り上げバス1,485件、レンタカー44件、スクールバス778件、イベント主催者や宿舎が手配した車など55件。2026年度は、借り上げバス163件、レンタカー15件、スクールバス72件、イベント主催者や宿舎が手配した車など11件だった。
借り上げバスの運転者は、すべて委託事業者の運転手だった。一方、教職員が運転する車に生徒を同乗させた件数は、2025年度の部活動で1件あった。スクールバスは、特別支援学校の児童生徒等の通学をおもな目的として運行しているバスで、県が一括して契約を行っているものとしている。
借り上げバスの契約内容を管理職が確認している件数は、2025年度が1,485件中1,191件、2026年度が163件中133件だった。管理職が確認していない件数は、2025年度が294件、2026年度が30件。このうち部活動での使用が2025年度は291件、2026年度は30件すべてとなっており、確認がなかった件数の多くを部活動が占めた。
借り上げバス利用時の教職員の同乗状況は、2025年度が1,485件中1,423件で同乗あり、62件で同乗なし。2026年度は163件中154件で同乗あり、9件で同乗なしだった。また、バス事業者に係る一般貸切旅客自動車運送事業許可書の確認状況は、2025年度が1,485件中1,337件で確認あり、148件で確認なし。2026年度は163件中150件で確認あり、13件で確認なしだった。
埼玉県教育局は今後の対応として、調査結果を踏まえ、部活動を含む校外行事における適切な対応について改めて校長会等を開催し指導を行うとしている。不十分な対応のあった学校には個別に指導を行うほか、適切な対応の徹底について改めて県立学校へ通知する方針を示した。









