18歳人口が前年度より微増(2,000人増)となった2026年度、私立大学の志願者数・受験者数・入学者数はそろって増加に転じたことが、日本私立学校振興・共済事業団の調査で明らかになった。入学定員充足率は前年度比1.13ポイント増の102.74%となり、定員割れ(入学定員充足率が100%未満)した大学の割合も前年度から7.0ポイント減少して46.2%に改善している。
「私立大学・短期大学等 入学志願動向」は、日本私立学校振興・共済事業団が2022年度から2025年度に実施した「学校法人基礎調査」から、入学定員、志願者数および入学者数等を集計し、入学定員充足率や志願倍率等の動向を規模別、地域別、学部系統別にまとめたもの。調査基準日は5月1日。2026年度の集計学校数は、大学595校、短期大学228校、大学院488校。
「令和8年度(2026年度)私立大学・短期大学等 入学志願動向」によると、大学は、前年度比で集計学校数が1校増、入学定員が2,173人減(0.4%減)の50万579人。志願者数、受験者数、入学者数は、いずれも前年度から増加している。
・入学定員:50万579人(前年度比 2,173人減(0.4%)減)
・志願者数:431万7,128人(前年度比 36万305人(9.1%)増)
・受験者数:412万1,840人(前年度比 34万1,809人(9.0%)増)
・合格者数:143万399人(前年度比 3万5,291人(2.4%)減)
・入学者数:51万4,277人(前年度比 3,441人(0.7%)増)
・志願倍率:8.62倍(前年度比 0.75ポイント増)
・入学定員充足率:102.74%(前年度比 1.13ポイント増)
志願倍率は0.75ポイント上昇して8.62倍となった一方で、合格者数が減少したことで合格率は34.70%(前年度比4.07ポイント減)へと低下した。また、入学定員充足率100%未満の大学は275校(46.2%)となり、前年度の316校(53.2%)から41校減少している。
規模別にみると、「3,000人以上」の区分を除くすべての規模区分で上昇しており、特に「800人以上1,000人未満」(108.94%)や「1,500人以上3,000人未満」(107.06%)をはじめ、600人以上の各規模区分で100%を超えている。
地域別では、地方部を含め多くの地域で回復傾向がみられる。「北海道」「関東(埼玉・千葉・東京・神奈川除く)」「東京」以外の地域で入学定員充足率が前年度から上昇した。「東海(愛知除く)」(7.52ポイント増)や「中国(広島除く)」(6.49ポイント増)などで大幅な伸びが見られたほか、宮城、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、九州(福岡を除く)、福岡では、入学定員充足率が100%を超えた。
学部系統別の動向では、「家政学」(6.49ポイント増)、「歯学」(5.29ポイント増)、「教育学」(4.09ポイント増)で入学定員充足率の上昇が目立つ。また、医学、理・工学系、農学系、人文科学系、社会科学系、体育学、芸術系、その他の系統で、入学定員充足率が100%を超えている。
18歳人口は2027年度以降、再び減少期に入る見通しである。2026年度は一時的な回復傾向を見せたものの、中長期的には依然として厳しい募集環境が続くことから、各大学にはさらなる工夫と経営改善の取り組みが求められているとしている。










