文部科学省は2026年5月11日、教育課程部会の第9回国語ワーキンググループを開き、高等学校国語科の再編案を公表した。読書離れやSNSの普及などを踏まえ、国語の選択科目は現行の4科目から6科目とする案を示した。
高等学校の国語は現在、「現代の国語」「言語文化」(各2単位)が必修。選択科目に「論理国語」「国語表現」「文学国語」「古典探究」(各4単位)があり、2025年度の履修率(教科書の需要数をもとに文部科学省が推計)は、「論理国語」77%、「国語表現」16%、「文学国語」49%、「古典探究」87%。
文部科学省によると、「国語表現」は大学入試につながらないなどの理由で進学希望者が多い高校で選択されにくいほか、国公立理系は「論理国語」と「古典探究」のみ、私立理系は「論理国語」のみの履修にとどまる例が多く、学びに偏りが生じているという。
5月11日の国語ワーキンググループでは、高等学校国語科の科目のあり方を議論。読書離れが進み、短文でのやりとりが中心のSNSなどが日常化する中、論理的思考力と感情・情緒の両面をバランスよく統合的かつ効果的に育成する方向で検討する必要があるとし、選択科目を4科目から6科目にする再編案を示した。
科目構成の見直しイメージによると、必履修科目は構成を維持しながらさらなる改善を図り、「現代の国語I」「言語文化I」とする。選択科目は、4単位の標準科目「現代の国語II」「言語文化II」、2単位の発展科目「論説と批評」「対話と表現」「文学と叙述」「古典と文化」の6科目とする。なお、新科目の名称はいずれも仮称。
選択科目のうち、「現代の国語II」は現行の「論理国語」「国語表現」の標準的な内容を組みあわせ、「現代の国語」の内容を深化させて学ぶ科目として再整理。「言語文化II」は現行の「文学国語」「古典探究」の標準的な内容を組みあわせ、「言語文化」の内容を深化させて学ぶ科目として再整理する。
「論説と批評」「対話と表現」「文学と叙述」「古典と文化」の4科目は、現行の選択科目の発展的な内容を焦点化して学ぶ発展科目とする。










