デジタルハリウッドは2026年3月30日、文部科学省が推進する「N-E.X.T.ハイスクール構想(産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業)」に対応した高校教育の総合支援サービスを新たに提供開始すると発表した。「探究的な学び」と「情報技術教育」を接続し、課題解決型人材の育成から教育委員会への包括支援までを一体で提供する。
高校教育では、文部科学省が示す高等学校教育改革の方向性に基づき、資質・能力の育成や探究的な学びの充実が求められている。近年は「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」を契機として、ICT環境の整備や情報教育の充実が進んできた。
一方で、情報教育と探究活動が分断されている、学びが社会課題の解決に結びついていない、教員個人に依存し持続的な運用が難しいといった課題も顕在化している。こうした背景のもと、「N-E.X.T.ハイスクール構想」では、地域や産業の現場で価値創出を担う人材の育成と、教育の地域展開(波及)が重要視されている。
全国の先進的な取組みや教育現場の実践から、いくつかの構造的な課題も指摘されている。生徒が地域や社会の課題に対して主体的に向きあい、解決に向けて思考・実践する力を育成するうえで、データ活用や仮説検証、実装といったプロセスと情報技術の活用が十分に接続されておらず、学んだ知識・技能が実際の課題解決の中で活用されないケースがみられるという。
また、授業設計や実践が教員個人の力量に依存しやすく、学校全体として継続的に実施できる仕組みが構築されていないこと、さらに成果が一部にとどまり域内展開されにくい点も課題となっている。
今回、デジタルハリウッドが提供開始するサービスでは、これらの課題に対応するため、単なる教材提供にとどまらない「総合支援モデル」を提供。「N-E.X.T.ハイスクール構想」の3つの類型に対応している。これまでに全国11自治体・200校以上への支援を通じて蓄積してきた知見をもとに設計したという。
「『探究×情報』による社会実装型学習」として、データサイエンス、プログラミング、デジタルコンテンツ制作を組みあわせ、問いを立て、課題設定から分析・実装・表現までを一体化した学習プロセスを提供する。これにより、学びを実社会の課題解決に接続する。
また、「教員・学校に依存しない運用モデルの構築」として、教材、指導計画、研修を一体で提供・新規開発し、教員個人に依存しない継続的な運用体制の構築を支援する。専門外の教員でも実践可能な仕組みにより、学校全体での実装を可能にする。
さらに「教育委員会・地域を含めた包括支援」として、計画策定から実装、改善、成果普及までを支援し、拠点校での実証にとどまらず、都道府県単位での横展開(域内全校への波及)を見据えた教育モデルの構築を支援する。
同サービスは、デジタルハリウッドのデジタル人材育成とベネッセコーポレーションの高校教育支援、双方のノウハウを融合させている。教材提供、授業設計支援、教員研修、成果の可視化・普及に加え、計画設計から運用・展開までを包括的に支援し、学校現場および教育委員会における継続的な教育改革の実現を支援する。
デジタルハリウッドは、自治体および高等学校と連携しながら先導校でのモデル構築と実証を進め、その成果を教材や事例として体系化し、都道府県単位での展開や横断的な普及を視野に入れた取組みを推進していく。また、教員研修や支援体制の整備を通じて、学校現場における自走的な運用モデルの確立を支援するとともに、地域や産業界との連携を通じて、課題解決型人材の育成に資する持続可能な教育モデルの構築に取り組むとしている。
N-E.X.T.ハイスクール構想に関連した取組みの相談は、デジタルハリウッドの相談窓口で受け付けている。










