埼玉県は2025年11月20日、2024年度(令和6年度)の埼玉県公立学校における、児童生徒の問題行動や不登校等に関する調査の分析結果を公表した。暴力行為、いじめは前年度より増加、不登校は小学校では増加、中高ではほぼ変わらないことがわかった。
「2024年度(令和6年度)の埼玉県公立学校における、児童生徒の問題行動や不登校等に関する調査」は、文部科学省が生徒指導施策の参考とするために毎年実施している調査の一部。埼玉県の状況を調査・分析することにより、教育現場における生徒指導上の取組みのより一層の充実や、児童生徒の問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応に、また、不登校児童生徒への適切な支援につなげていくためのもの。
調査対象期間は2024年4月1日から2025年3月31日までの1年間。対象は埼玉県内公立学校1,429校。
小・中・高等学校での暴力行為は、5,554件発生(前年度5,034件)し、前年度比10.3%増加した。1,000人当たりの発生件数は8.8件(同7.9件)であった。
小・中・高等学校および特別支援学校でのいじめ認知件数は3万7,823件(同3万6,031件)で前年度比5.0%増加。1,000人当たりの認知件数も59.1件(同55.7件)と増加している。
小学校の不登校児童数は、6,342人(同5,958人)と前年度比6.4%増加した。1,000人当たりの不登校児童数は18.2人(同16.9)。中学校の不登校生徒は1万696人(同1万833人)と前年度比1.3%減少したが、1,000人当たりの不登校生徒数61.8人(同61.7人)と微増。高等学校の不登校生徒数も3,289人(同3,302人)と前年度比0.4%減少したが、1,000人当たりの不登校生徒数は31.1人(同31.0人)と微増している。
高等学校の中途退学者数は1,170人(同1,252)と前年度比6.5%減少したが、在籍者に占める割合は1.1%(同1.1%)と変わらない。小・中・高等学校の自殺が疑われる事案の件数は28件(同10件)であった。
調査結果の詳細や分析については、埼玉県のWebサイトで閲覧できる。











