仙台大学AI教育研究チームは2025年10月30、「学生と教員を対象とした生成AIの教育利用状況と意識に関する全国調査 2024年-2025年比較調査」の報告書を公表した。学生の生成AI利用率は54.5%にのぼることが明らかになった。
同調査は2025年3月に実施され、全国約9,044名の学生と教員を対象に、生成AIの利用状況、意識、教育上の課題や問題について調査を行った(有効回答数:7,231名)。
調査結果によると、学生の生成AI利用率が過半数(54.5%)を超え、教育現場での生成AI活用は「導入の是非を問う段階」から「実装段階」に移行していることを認識する必要がある。
不正行為への不安感に関して、高校教員で増加と大学・中学校教員での低下という校種間で不安感の差が生じている。
生成AIの出力結果をコピー&ペースト(C&P)した経験がある高校生の割合は増加傾向にある。
学生の約半数(50.5%)が「適切に使える自信がない」と回答しており、「引用スキル」や「ファクトチェック知識」が十分ではなく、段階的指導が必要であるという。
仙台大学の教育研究・人材育成は今後、スポーツ科学を専攻領域とする仙台大学生、スポーツとの関わりを志向する中高生、これらの人材育成に携わる教員(体育教員養成分野も含む)に焦点を当てた調査・分析を行う予定である。







