京都市教育委員会は2025年9月12日、2026年度(令和8年度)京都市立学校教員採用選考試験の結果を公表した。採用予定者数410人に対し、最終選考で424人が合格。内定者数は前年度比93人増、平成以降で過去最大数となった。
2026年度(令和8年度)京都市立学校教員採用選考試験の最終選考の結果が、9月12日午後3時に発表された。内定者は、採用予定者数410人を上回る424人。このうち、3分の1を占める142人が、京都市独自の教員養成システム(京都教師塾・連合教職大学院)出身者であった。 志願者の自己申告(志願書)によると、常勤講師には前年度比38人増の196人が内定したとみられる。
校種別にみると、幼稚園・小学校は採用予定数180人に対し、志願者491人、内定者は幼稚園2人・小学校182人の計184人、倍率(志願者/内定者)は2.7倍。中学校は採用予定数120人に対し、志願者515人、内定者131人、倍率(志願者/内定者)は3.9倍。高等学校は採用予定数20人に対し、志願者155人、内定者21人、倍率(志願者/内定者)は7.4倍。
総合支援学校は採用予定数70人に対し、志願者142人、内定者72人、倍率(志願者/内定者)は2.0倍。養護教諭は採用予定数10人に対し、志願者87人、内定者12人、倍率(志願者/内定者)は7.3倍。栄養教諭は採用予定数若干名に対し、志願者33人、内定者4人、倍率(志願者/内定者)は8.3倍。なお、採用予定数には特別選考の採用予定数10人を含む。
特別選考試験での内定者は83人。フロンティア特別選考コースでは、保健体育コースで元ラグビー日本代表候補者1人、英語コースでCEFR C1相当の英語力を有する者1人、総合支援学校受験資格特例(採用日時点で特別支援学校の普通免許状を有しない場合に採用後3年以内に取得することが条件)では25人が内定した。
新卒者は前年度比54人増となる166人が内定。「大学3回生等 JUMP UP 特別選考(合格者コース・一部合格者コース)」で51人、大学・大学院推薦制度で49人が合格した。
内定者を対象とした採用前研修会は、10月中旬~2026年2月に実施予定。京都市の教育の現状と課題や社会人として必要なこと、および教員としての心構えなど京都市教職員として必要な資質を学ぶ「校種・職種別研修」のほか、学校・園現場研修を予定。さらに、京都教師塾「オンライン特別講座2026」(全10回・映像配信)を、内定者にも公開するとしている。