スタディポケットは、学校向け生成AIサービス「スタディポケット」において、新機能「AIタイピング」のベータ版を2025年9月8日から順次提供を開始する。新規ユーザーだけでなく、すでに契約済みのユーザーも追加費用なしで利用できる。
「AIタイピング」は、生成AIを活用した学校向けの新しいタイピング学習機能で、小学校1年生から高校生までのタイピング基礎習得、スピードアップの練習に加え、語彙力・英文表現の定着にも役立つ仕組みを提供している。児童生徒が興味のあるテーマを入力すると、その場でお題を自動生成し、個別最適な練習体験を実現する。
日本語と英語の両方に対応しており、単語・文章まで幅広く扱えるため、英語学習との相性も良い。近日中に、PythonやJavaScript、HTML、CSSなどのプログラミング言語、マークアップ言語の練習モードも追加予定となっている。
また、PDFや画像ファイルをアップロードすると、AIが教材から重要なキーワードを抽出し、タイピング練習問題を自動的に生成する機能も備えている。これにより、授業で使用したプリントやノートがそのままタイピング教材に生まれ変わる。
さらに、タイピング練習を「続けたくなる」仕組みとして、スコア表示やバッジ機能などのゲーミフィケーションを取り入れ、学習の成果を実感しながら楽しく練習を続けられるようにしている。
タイピング初心者向けには、シンプルで飽きずに続けられるミニゲームも多数搭載しており、ゲーム感覚で反復練習できるため、無理なくホームポジションを身に付け、正確さとスピードの両方を自然に高めていけるという。
なお、スタディポケットAIタイピングは、iPadOSやその他のタブレット端末で利用する「ソフトウェアキーボード」には対応していないが、Bluetoothなどで物理キーボードを接続することで利用できる。また、生成AIによるタイピング用お題の自動生成では、まれに誤ったお題や読みがなの誤表記が発生する場合があるとしている。
利用にあたって特別な設定は不要で、9月8日以降から月末までに順次、既存のスタディポケットを利用中のユーザーへ、新たな基本機能として提供を開始する。
スタディポケットは、教育現場における生成AI活用の先端研究・応用事例の創出に向けて、2025年9月に「スタディポケット 教育AIイノベーションラボ(AIラボ)」を設立。今回リリースした「スタディポケット AIタイピング」は、その第2弾プロジェクトであり、今後も複数のサービスを予定している。