江東区教育委員会は、区立中学校・義務教育学校(後期課程)における地域クラブ活動試行事業の業務委託先にアーシャルデザインを選定した。アーシャルデザインは「Master&Coach」の指導員ネットワークや複数の自治体での地域展開支援実績を生かし、江東区の地域クラブ活動試行事業に取り組む。
江東区教育委員会は、江東区立中学校・義務教育学校(後期課程)における地域クラブ活動試行事業実施委託事業者について公募型プロポーザルを実施。3事業者から応募があり、第一次審査(書類審査)と第二次審査(プレゼンテーション審査)を経て、総合点(一次・二次審査の合計点)がもっとも高い事業者として、アーシャルデザインを受託候補者に選定した。
アーシャルデザインが運営する「Master&Coach」は、約2,000名の質の高い指導員ネットワークと、複数の自治体での地域展開支援実績を生かし、教員の負担軽減と生徒への専門的な指導機会の提供という、部活動地域移行における重要課題の解決に取り組んでいる。
登録指導員は、教員経験者や指導実績のある人材、有資格者を中心に構成されており、全員に対して研修を実施することで、質の高い指導と事故防止を両立する体制を整えている。
サービス開始から約2年で、約45の自治体・約450校(見込み含む)に導入されており、2025年度は東京都大田区、千葉県流山市、千葉県印西市、神奈川県川崎市など、複数の自治体から地域展開事業を受託。こうした実績から地域や学校現場に根差した現実的な支援策として高い評価を得ているという。
今回新たに受託した江東区は、東京湾に面した水辺と豊かな人情文化が息づく「スポーツタウン」。区立中学校・義務教育学校(後期課程)全24校において、地域クラブ指導員の配置や地域クラブ活動の管理運営を担うとともに、自治体・学校・地域団体・保護者との連携体制の構築、事務局機能の代行、指導者研修や保護者説明会のサポートなど、地域クラブ運営に欠かせないプロセスを一貫して支援していく。
さらに江東区は、東京2020オリンピック・パラリンピックの主要会場が数多く集積した「大会の舞台」として知られ、そのレガシーをまちの資産として受け継いでいる。オリンピック跡地に残された多彩な競技施設や国際大会を支えた運営ノウハウは、地域の子供たちや次世代アスリートにとって最高の環境である。アーシャルデザインは、この「世界基準のスポーツ環境」を最大限に生かし、学校部活動の地域展開を通じて、江東区を未来に誇れるスポーツタウンとして発展させていくとしている。
アーシャルデザインは今後、全国の自治体への展開をさらに加速させていく方針。部活動の地域展開は、単なる制度変更ではなく、子供たちの成長環境を守るための社会全体の課題と捉えており、「スポーツライフハックカンパニー」として、部活動支援を通じて教員の働き方改革を後押しし、地域スポーツ文化の継承と発展、子供たちの多様な学びと成長の場の確保に貢献していく。自治体や学校関係者からの相談にも個別に対応している。
SportsForce Master&Coach事業は、スポーツ教育の未来を支える全方位伴走型スポーツ教育プラットフォーム。アーシャルデザインの広範なスポーツ人材ネットワークを基盤に、全国45自治体、年間1万5,000回に及ぶ実績を保有し、教育現場の多様なニーズに応えるための多角的なソリューションを提供している。中心となる「指導員」のマッチングサービスに加え、指導者研修プログラムの提供、カリキュラム開発支援、ICTを活用した指導サポートなど、プラットフォーム上でさまざまな機能やサービスを連携・展開している。