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佐賀大、マイナンバー連携の証明書発行サービス…国公立初

 佐賀大学は2025年4月21日、NTT西日本佐賀支店の協力を得て、マイナンバーカードと連携した各種証明書のオンライン発行サービスを2025年7月に開始すると発表した。国公立大学としては初めての取組みとなる。

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新サービスの流れ
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 佐賀大学は2025年4月21日、NTT西日本佐賀支店の協力を得て、マイナンバーカードと連携した各種証明書のオンライン発行サービスを2025年7月に開始すると発表した。国公立大学としては初めての取組みとなる。

 このサービスは、佐賀大学の第4期中期計画(2022~2027年度)で策定した「デジタル・キャンパスの推進」の一環として行うもので、在校生や卒業生の利便性を高めるとともに、大学業務の効率化を図るもの。国公立大学としては初めての取組みという。

 現在、在校生の場合は、学生証を利用し学内設置の証明書自動発行機にて各種証明書の即時発行が可能だが、卒業生の場合は、申請書類を大学に郵送し、大学は申請書類の審査を行い、証明書を郵送する手続きを経るため、双方に手間と時間がかかっている。

 新サービスでは、卒業生は初回のみオンラインでユーザー登録を行えば、その後はデジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」にマイナンバーカードを登録してかざすだけで証明書発行システムにログインできるようになる。必要な証明書と発行方法を選択し、発行手数料の支払いをオンライン決済で済ませれば、即時証明書が発行される。証明書は、コンビニ印刷、PDFをメール送付、郵送の3通りの方法で入手可能。

 在校生も、学内設置の証明書自動発行機に加えて、このサービスが利用できる。マイナンバーカードがない場合、従来どおり運転免許証などの身分証明書の提示で各種証明書を発行する。

 情報セキュリティへの取組みとして、「公的個人認証サービス」を利用して、マイナンバーカードに格納されている電子証明書で本人確認や認証を実施。マイナンバーカードのICチップに搭載された「電子証明書」を利用し、「マイナンバー」は利用しないため、安心して利用できるという。

 安心・安全のクラウドサービスを構築するため、SINET L2VPNを利用して佐賀大学ネットワークをデータセンターに延伸し、証明書発行サーバを佐賀大学ネットワークに接続。これにより同サービスのDBサーバを佐賀大学内部セグメントに設置し、データを強固に保護する。

 佐賀大学は、このサービス導入により学生や卒業生の利便性向上と業務効率化を実現し、デジタル・キャンパスの推進を加速させていくとしている。

《吹野准》

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