デジタルハリウッドは2025年3月14日、宮城野高等学校と「デジタルクリエイティブ教育に係る連携に関する締結式」を開催した。オンライン授業の導入および活用支援サービス「デジタルハリウッドアカデミー」では、DXハイスクール採択校や教育委員会の支援に取り組んでいる。宮城県の公立高校との連携協定は初めて。
宮城野高等学校は、総合学科と普通科を統合した特色のある普通科と美術科をもつ県立高校で、個性と自主性を尊重する校風をもつ。2024年度に文部科学省から「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択されている。デジタルハリウッドは、同校との連携を通じて、生徒の情報活用能力や自主性、思考力、創造力の向上を支援する。技術革新が進む現代社会に対応できるよう、教科学力だけでなく、非認知能力やレジリエンスを備えた人材の育成を目指す。
具体的な支援内容としては、現役のデジタルクリエイターやエンジニアによる特別授業、デジタルクリエイティブ・エンジニアリング分野のオンデマンド型動画教材の提供、教員研修、美術科や普通科の授業カリキュラム改善支援、広報・生徒募集支援などが含まれる。
早坂重行校長は、「宮城野高校は、創立以来の『自由な学び』を学習指導要領の基軸である『探究活動』を中心に、外務大臣賞など数多くの賞を受賞している美術科を中心としたSTEAM教育、そして文部科学省DXハイスクールに採択された『教育DX』で、『さらに自由な学び』を推進しております」とコメントしている。
デジタルハリウッドは、1994年に設立され、日本初の実践的産学協同のクリエイター養成スクールを開校した。現在は、東京と大阪に専門スクールをもち、全国の各都市にWebや動画などが学べるラーニングスタジオを展開している。また、デジタルハリウッドアカデミーを通じて、大学や専門学校、高等学校、中学校、小学校、塾、障害者支援サービス企業、教育サービス企業向けにオンライン授業の導入および活用支援サービスを提供している。
デジタルハリウッドアカデミーでは、全国の高等学校に「情報I・IIおよび総合的な探究の時間に対応した動画学習教材の導入」「部活動や課外活動を充実化させるための教材支援」「自宅での制作活動まで含めたデジタルクリエイティブに関わる特別授業」を提供し、高校生活のサポートを行っている。