千葉県教育委員会は2025年3月10日、2026年度の公立学校教員採用選考考査に関するおもな変更点および日程を発表した。おもな変更点は、幼稚園教諭特別選考の新設、大学推薦特別選考の受験内容変更、小学校併願の要件拡充、講師等特例選考の受験内容変更と統合、社会人特別選考の要件変更、周年化受験区分の拡充、ちば夢チャレンジ特別選考の要件拡充など。
幼稚園教諭特別選考の新設により、小学校受験資格として、幼稚園教諭普通免許取得(取得見込みを含む)でも受験可能とする。なお、小学校免許を所持していない合格者は、最大3年間の採用延期間を付与し、その間で小学校普通免許を取得できれば、その翌年度から採用する。
大学推薦特別選考は、第1次選考において「小論文」を廃止し、「集団面接」のみと受験内容を変更する。また、小学校併願の要件を拡充し、中学校教諭普通免許(数学・理科・保健体育)のみでも小学校併願を可能とする。なお、小学校で採用となった場合には、「専科教員」として配置する。
講師等特例選考Bは、第1次選考を免除とし、あわせて現行の小学校特例選考と統合する。社会人特別選考は、民間企業等実務経験年数要件を5年から3年へ引き下げる。また他県等現職特例選考を追加し、受験内容は第2次選考の「個別面接」のみとする周年化受験区分の拡充を行う。ちば夢チャレンジ特別選考の要件は、2027年度(令和9年度)の千葉県・千葉市の教員採用候補者選考を一般受験する場合、大学3年次などの学生に限らず、すべての人が受験可能とする。
実施要項は2025年3月14日午後5時ごろ、千葉県教育委員会のWebサイトで公表される。ダウンロード可能。出願期間は4月1日から5月12日まで。第1次考査は7月6日、第2次選考は小学校以外が8月16日~18日、小学校・特臨が8月22日~24日。
そのほか、他県などにおける「ちば!教職たまごプロジェクト」と同様の教職インターンシップ修了者も加点対象とする「教職インターンシップ優遇措置の拡大」や、仮設トイレの設置、時程の変更、試験問題に係る諸対応の見直しなど、受験者の視点に立った受験環境の改善を図るとしている。