明日香が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」は、「保育現場での動画活用に関する意識調査」を実施した。75.5%の保育士が保育活動の振り返りや研修で動画を活用した経験があり、91.9%が他の保育士の目線や子供への声かけに興味をもっていることがわかった。
この調査は2025年1月31日から2月3日にかけて、IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査で行われた。対象は、現役保育士110名。調査の目的は、保育現場での動画活用の現状とその効果を明らかにすることにある。調査結果からは、保育士の間で動画を通じた情報共有や学びあいが進んでいることがうかがえる。
具体的には、保育士の54.6%が定期的に動画を活用しており、20.9%が過去に少し試したことがあると回答している。また、他の保育士の目線や声かけに興味があると答えた保育士の中で、60.4%が「トラブル場面での対応方法」を知りたいと考えていることが明らかになった。ついで、「声かけ・関わり方のテクニック」が52.5%で続いている。
動画活用のメリットとしては、49.1%が「他の保育士の良い実践方法を学べる」と回答し、47.3%が「園全体の保育の質向上が期待できる」としている。一方で、動画活用を導入する際には、40.9%が「撮影しやすい業務スケジュールの調整」を求めていることがわかった。
調査結果を受けて、子ねくとラボは「まなざしプロジェクト」を開始した。このプロジェクトでは、保育士にウェアラブルカメラを装着し、撮影した動画を編集して保育士同士での学びあいを促進することを目指している。これにより、保育の質向上や保育士採用ツールへの応用が期待されている。
今回の調査は、保育現場での動画活用に対する高い関心と期待を示している。特に、経験豊富な保育士の目線を見てみたいという意見が多く、保育士間での情報や技術の共有が今後の課題となっている。