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東京都教員採用試験、奨学金返還支援事業を開始

 東京都教育委員会は2025年2月3日、2025年度(令和7年度)東京都公立学校教員採用候補者選考(2026年度採用)のおもな変更点とともに、奨学金返還支援事業について発表した。教員を目指すさまざまな人が受験しやすい仕組みづくりを目指す。

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奨学金返還支援事業を新たに開始
  • 奨学金返還支援事業を新たに開始
  • 適性検査(SPI3)の導入
  • 大学推薦で受験可能な校種等・教科(科目等)の拡大
  • 併願の拡大

 東京都教育委員会は2025年2月3日、2025年度(令和7年度)東京都公立学校教員採用候補者選考(2026年度採用)のおもな変更点とともに、奨学金返還支援事業について発表した。教員を目指すさまざまな人が受験しやすい仕組みづくりを目指す。

 新たに開始する奨学金返還支援事業は、東京都教員等採用者への支援策として都内公立学校(幼稚園~高等学校、特別支援学校)に就職した学生・社会人経験者などを対象に予定。2025年度採用者から対象としており、採用2~11年目の10年間支援する。支援額の上限は150万円で、奨学金の返還総額の2分の1を都が本人に代わって返還する。

 また、学生や教員経験者、社会人経験者など、教員を目指す人が受験しやすい仕組みにするため、前年度に引き続き、選考方法なども変更する。おもな変更点は、適性検査(SPI3)の導入、大学推薦で受験可能な校種等・教科(科目等)の拡大、併願の拡大の3点。

 適性検査(SPI3)は、英語の教員(受験区分「中学校・高等学校共通 英語」)および技術の教員(同「中学校 技術」)の第1次選考において、「教職教養」に替えて「適性検査(SPI3)」での受験を可能とする。

 大学推薦で受験可能な校種等・教科(科目等)については、2025年度選考から一般選考で募集するすべての校種等・教科(科目等)で受験できるよう拡大。

 併願については、社会人経験者(特例選考6)が特別支援学校等へ併願ができるよう対象を拡大する。特例選考6への申込みは、2025年4月1日午前10時から5月8日午後6時に受け付け、第1次選考を7月6日、キャリア論文選考を7月13日に実施し、第1次選考合格発表を8月5日に行う。第2次選考は面接が8月16日~18日、実技が8月24日。最終合否は9月30日に発表する。

 詳細は、3月下旬に公表予定の実施要綱で発表予定。

《川端珠紀》

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