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東京都教員採用、最終倍率は1.7倍…2年連続で2倍とどかず

 東京都教育委員会は2024年9月30日、2025年度採用の公立学校教員採用候補者選考の結果について公表した。受験者数8,570人のうち、選考合格者である名簿登載者は4,999人。最終倍率は1.7倍となり、2年連続で2倍を下回った。

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2025年度採用および過去5年の受験者数・受験倍率など(全体)
  • 2025年度採用および過去5年の受験者数・受験倍率など(全体)
  • 2025年度採用および過去5年の受験者数・受験倍率など(おもな校種)
  • 2024年度東京都公立学校教員採用候補者選考(2025年度採用)結果

 東京都教育委員会は2024年9月30日、2025年度採用の公立学校教員採用候補者選考の結果について公表した。受験者数8,570人のうち、選考合格者である名簿登載者は4,999人。最終倍率は1.7倍となり、2年連続で2倍を下回った。

 2025年度採用の東京都公立学校教員採用候補者選考には、採用見込者数4,005人に対し、前年度比973人増の1万414人が応募。受験者数は8,570人で、7月に行われた一次選考・キャリア採用選考と、8月の二次選考を経て、前年度比73人増となる4,999人が合格した。最終倍率は前年度比0.1ポイント増の1.7倍。前年度に引き続き、2倍を割り込む低倍率となった。

 校種別の名簿登載者(キャリア採用選考の合格者を含む)は、小学校全科2,118人、中高共通1,527人、小中共通192人、小中高共通297人、中学校(技術)28人、高校74人、特別支援学校596人、養護教諭117人。特別選考では、東京教師養成塾生対象の選考で41人、国際青年海外協力隊等経験者対象の選考で2人、在外教育施設等経験者対象の選考で7人が合格した。

 校種別の倍率は、小学校1.2倍(前年度1.1倍)、中高共通2.0倍(同1.8倍)、小中共通1.4倍(同1.6倍)、小中高共通3.6倍(同3.5倍)、中学校(技術)1.2倍(同1.3倍)、高校2.5倍(同1.6倍)、特別支援学校1.3倍(同1.3倍)、養護教諭7.2倍(同5.8倍)となった。

 今回の試験で新設した選考における合格者数(全体に含まれる)は、大学3年生前倒し選考が991人(受験者数1,362人)、キャリア採用選考が22人(受験者数165人)。このほか、カムバック採用で95人(受験者数124人)、社会人経験者特例選考における免許取得期間猶予希望者で122人(受験者数173人)と、いずれも前年度を上回る合格者を出した。

 東京都教育委員会は今後、合格者に向けて、民間企業からの転職者等を対象とした任用前研修(模擬授業等)や採用予定者同士の交流会のほか、小学校全科の採用予定者を対象とした学校体験プログラムおよび学級経営や学級事務等に係る講座、個別相談を実施する。

 2026年度採用の東京都公立学校教員採用候補者選考の一次選考は、2025年7月6日に実施予定。詳細は、2025年3月ごろ発表予定の「令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考(8年度採用)実施要綱」で公表する。

《川端珠紀》

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