堺市教育委員会は2024年12月18日、2026年度(2025年度実施)の市立学校教員採用選考試験に関するおもな変更点を発表した。今回の変更では、推薦枠の拡大や選考区分の見直し、2次試験での配点の変更などが行われる。
2026年度(2025年度実施)堺市立学校教員採用選考試験は、2025年3月中旬から4月下旬に出願を受け付け、6月14日に1次筆答試験が実施される。堺市教育委員会は、試験制度におけるおもな変更点を発表した。
具体的な変更点として、大学等からの推薦枠が拡大。これまで「小学校」と「特別支援学校小学部」をあわせて3人までだった推薦可能人数が、「特別支援学校小学部」に推薦者がいる場合は5人まで拡大される。そのほかの校種や教科の枠は変更がない。
選考区分では、「特別選考(ICT活用能力)」が廃止され、「特別選考(社会人経験)」と「特別選考(JICA経験)」が統合される。これにより、全校種および教科での応募が可能となる。受験資格としては、民間企業や官公庁での3年以上の勤務経験、または青年海外協力隊等として2年以上の活動経験が求められる。1次面接試験はオンラインで実施されるが、2次面接試験は対面で行われる。
また、1次試験免除者を対象とした新たな選考区分が設けられる。これは、前年度の試験で大学3年生等対象選考に合格した者や任期付職員等の採用候補者が対象で、出願できる校種や教科は前年度と同じものに限られる。
募集する校種や教科にも変更があり、「特別支援学校中学部」が新設される。これに伴い、従来の「中学校・特別支援学校中学部」は「中学校」に変更される。特別支援学校中学部に出願する場合は、中学校教諭普通免許状と特別支援学校教諭普通免許状が必要となる。
そのほか、加点対象項目も拡大され、「登録日本語教員」の資格保持者には1次試験の得点に30点が加点される。また、最終合否判定への1次面接試験の得点持ち越しを全選考区分で廃止。2次試験の選考における配点も変更され、2次面接試験の得点が450点から540点に引き上げられる。最終合否判定は、2次筆答試験400点と2次面接試験540点をあわせた総合得点940点で行われる。
堺市立学校教員採用選考試験に関するおもな変更点については、堺市のWebサイトで確認できる。なお、募集人数や試験制度などの詳細は、2025年3月上旬ごろに公表する受験案内で知らせる予定。