小学館は、子供たちの新しい学びの環境を創り出す新会社「小学館LX」を設立し、2024年9月から営業を開始したと発表した。今後、公教育を中心とする学びの領域においてEdTech企業などと共創し、新しい学びの環境づくりを目指すとしている。
文部科学省のGIGAスクール構想により、学校での1人1台端末環境とデジタルサービスの導入が整った中、現在は子供たちの個別最適な学びを実現するため、ICTを活用した学びのさらなる浸透や教員の働き方改革が必要とされている。
小学館では2019年、学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を開発提供するCOMPASSが関係会社に参画。2024年度には、クラウド統合型校務支援システム「SasaeL 校務」を公立小中学校向けに開発提供するSasaeLを設立するなど、公教育における新しい学びの環境の創出に積極的に取り組んでいる。
今回、これらの事業をさらに加速させるため、新会社「小学館LX」を設立した。社名のLXには、「すべての子供たちに理想の学びの体験を(Learning Experience)」「学びの変化(Learning Transformation)によって社会を豊かに」「学び×〇〇(Learning×)で新しい価値を創り出す」という、3つのLXの意味が込められているという。
小学館LXは今後、「公教育を中心とする学びの領域」において教育分野のナレッジや膨大なコンテンツを保有する小学館と関係会社、革新的なサービスや技術を保有するEdTech企業のハブとなり、協業や業務提携、出資などを通じた共創によって、子供たちの幸せな未来のために新しい学びの環境づくりを目指すとしている。
新会社の代表取締役には、小学館グループ会社であるCOMPASS代表取締役の佐藤潤氏が就任した。