千葉県は2024年9月30日、2024年度（令和6年度）千葉県内留学生数調査結果を公表した。県内の留学生総数は前年比約1.4倍の1万5,940人となり、コロナ流行前の2019年度を上回り過去最多となった。特にネパールとミャンマーからの留学生が急増している。
千葉県では、国際関連施策の基礎資料とするため、千葉県内の学校に在籍する外国人留学生数を毎年度調査している。対象校は、千葉県内にキャンパスを有する大学（大学院含む）、短期大学、高等専門学校、専修学校（専門課程に限る）、日本語教育機関（法務省告示）。2024年度の調査基準日は2024年5月1日、回答学校数は計172校。
このうち、留学生受入学校数は、大学（大学院含む）30校、短期大学3校、高等専門学校1校、専修学校（専門課程）37校、日本語教育機関39校の計110校。留学生数は、大学院2,098人、大学4,221人、短期大学194人、高等専門学校8人、専修学校（専門課程に限る）4,633人、日本語教育機関（4,786人）で、高等専門学校以外のすべての学校種で増加。特に専修学校で2,368人増（前年比約2.0倍）、日本語教育機関で1,557人増（前年比約1.5倍）と大幅に増えた。
留学生数が多いおもな大学等（千葉県内キャンパスに限る）は、城西国際大学989人、千葉大学877人、東京大学大学院697人、流通経済大学443人、日本大学424人、明海大学419人、千葉科学大学405人、東京理科大学370人、秀明大学292人、神田外語大学198人など。
国・地域別の留学生数は、1位「中国」5,023人、2位「ネパール」3,350人、3位「ベトナム」3,198人、4位「スリランカ」989人、5位「ミャンマー」579人の順。特にネパールからの留学生は前年比266.1％と大きく増え、前年2位のベトナムを超えた。また、ミャンマーも前年比198.5％と急増し、前年7位から5位へと順位をあげている。
2023年度の卒業生の進路は、日本国内の進学（39.6％）や就職（23.8％）、就職活動中など（10.7％）の割合が高く、母国での就職と進学はあわせて3.9％にとどまった。
千葉県Webサイトでは、調査結果の全文を掲載した資料を公開している。
