教育ランキングで世界的に知られる「USニュース&ワールド・リポート」は2024年9月24日、 2025年版のベストカレッジを発表した。評価対象の約1,500校の中から、総合1位は「プリンストン大」が獲得。前年「ハーバード大」と3位タイだった「スタンフォード大」は順位を下げた。
USニュースの全米大学ランキングは、米国の4年制学士号を授与する約1,500の教育機関を学術的品質の尺度を使用して評価しランク付けしたもの。2025年版では、社会的流動性と卒業後の成功や成果を引き続き優先。総合大学については最大17の学術的品質の主要尺度、リベラルアーツカレッジなどについては13の指標を使用して評価している。
2025年全米総合大学ランキングは、1位「プリンストン大学」、2位「マサチューセッツ工科大学」、3位「ハーバード大学」、4位「スタンフォード大学」、5位「エール大学」。上位3校は前年と変わらず。ハーバード大学と並んで、前年3位タイのスタンフォード大学は4位へ1ランクダウンした。
6位は「カリフォルニア工科大学」「デューク大学」「ジョンズ・ホプキンス大学」「ノースウェスタン大学」の4校が同率でランクイン。トップ10に新たにランクインした大学はなかったが、「ブラウン大学」は前年9位タイから13位タイに、「ペンシルベニア大学」も4つ順位を下げ10位となった。
トップ100をみると、フロリダ国際大学が標準テストのスコアや学生の留年率、卒業率など、いくつかの要素で成績が向上し大きく飛躍し、前年124位タイから98位へ上昇。ハワード大学もトップ100に返り咲き、29ランク上昇して86位タイへ。ワシントンDCを拠点とするHBCU(伝統的黒人大学)であるハワード大学は、低所得層の学生を含め卒業率を向上させたことが評価につながった。
一方、全米リベラルアーツカレッジのトップ3は、「ウィリアムズ大学」「アマースト大学」「スワースモア大学」が獲得。トップ10には新たに「クレアモント・マッケナ大学」が8位タイでランクインした。
◆全米総合大学ランキング2025
1位「プリンストン大学」
2位「マサチューセッツ工科大学」
3位「ハーバード大学」
4位「スタンフォード大学」
5位「エール大学」
6位「カリフォルニア工科大学」
6位「デューク大学」
6位「ジョンズ・ホプキンス大学」
6位「ノースウェスタン大学」
10位「ペンシルベニア大学」
【リベラルアーツカレッジ】
1位「ウィリアムズ大学」
2位「アマースト大学」
3位「スワースモア大学」
4位「アメリカ合衆国海軍兵学校」
5位「ボウディン大学」
5位「ポモナ大学」
※出典:U.S. News & World Report「2025 Best Colleges Rankings」