文部科学省は2025年7月4日、2025年度(令和7年度)「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)」の調査研究および応援プロジェクトの採択結果を公表した。「アフリカにおける水平的な日本型教育の海外展開に関する調査研究」では、15件の申請の中から公文教育研究会を採択。また、応援プロジェクトには21件が選定された。
諸外国から、日本の教育制度などの強い関心を受け、文部科学省は2016年度から「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)官民協働プラットフォーム」を運営し、日本型教育の海外展開を推進している。
2025年度は、TICAD9の開催年であることに鑑み、アフリカを対象地域とする「アフリカにおける水平的な日本型教育の海外展開に関する調査研究」を展開。日本の特色ある取組みへの関心やニーズが高いと思われる国・地域、ニーズの具体的内容を特定し、生涯にわたる学びに役立つ知識と技術の向上に資する学習手法に焦点をあて、学習手法の展開を図る方策の調査・分析にあたる。
公募は2025年4月25日~5月23日に実施し、15件の申請が寄せられた。外部有識者で構成するEDU-Portニッポン応援プロジェクト・調査研究審査委員会において検討・審査を行った結果、公文教育研究会「個人別算数学習および教具のニーズ調査とその活用を通じた基礎学力向上の効果測定【ガーナ】」が選ばれた。
また、同期間に公募を行なった「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト」では、24件の申請について検討・審査が行われ、名古屋産業大学「ネパールにおける『ゼロカーボンスクール』の活動自走化支援」や、カシオ計算機「関数電卓を用いたエジプトでの探究型数学教育事業」など、21件が選定された。
2025年度の採択事業の内容などは、文部科学省Webサイトおよび日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)の公式サイトから見ることができる。